米Googleは現地時間2016年12月7日、ビジネス向けチャットの米Slackと協力し、「Google Drive」とSlackとの統合強化を図ると発表した。

 両社は以前より協力関係にあり、Googleが10月に明らかにした法人向けグループウエア「G Suite」の強化では、Slackから直接Drive上のDocsファイルにアクセスしたり、G Suiteの新規ファイルを作成したりできる(関連記事:Googleが法人向けグループウエア「G Suite」を強化、自然言語処理技術を活用)。

 Googleによると、平日にSlackからDrive上のファイルにアクセスする回数は1日当たり約6万回にのぼり、1.4秒ごとに1回共有されていることになる。

 今後の協業では、SlackのチャンネルでDriveから共有されたファイルは、同チャンネル内のメンバーに自動でアクセス権が適用される。

 Slackで共有されたファイルはプレビュー表示され、ファイルに編集が加えられるとDriveまたはDocsの通知がSlackに送られる。

 また、Googleが現在ベータ提供している「Team Drives」とSlackチャンネルの同期も図る。新しいファイルがSlackチャンネルにアップロードされると、自動的にTeam Drivesにそのファイルが保存される。Team Driveで加えられた編集はSlackに反映される。

 これら統合は2017年に開始するという。米Microsoftが業務用チャット「Microsoft Teams」を先月発表したことを受け、Slackは自身の領域が浸食されることを案じてGoogleとの関係強化を進めていると米The Vergeなどは見ている。

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