Strategy Analyticsが現地時間2016年12月6日までにまとめたタブレット端末(2-in-1型タブレットPCを含む)市場のリポートによると、2017年の世界出荷台数は2億350万台となり、今年の2億580万台からの減少率が約1%にとどまる見通し。

 タブレット端末の出荷台数はこれで3年連続の前年割れとなるが、ここに来てようやく回復の兆しが見えてきたという。市場は今後年平均2%の成長率で伸び、出荷台数は2020年に2億2350万台に達すると同社は予測している。

 同社はタブレット端末市場を、着脱式キーボードを備えない「スレート型」(iPad Air、Galaxy Tab Sなど)、オプションで着脱式キーボードが用意される「プロ・スレート型」(iPad ProやSurface Proなど)、キーボード部分をディスプレーと分離できる「2-in-1型」(Surface Bookなど)の3つのフォームファクタに分けて分析している。

 このうち、プロ・スレート型と2-in-1型は、2020年まで年平均16%の成長率で伸び、市場全体をけん引していくという。これらの機器の価格が下落することに加え、OSではWindowsタブレット、フォームファクタでは2-in-1型、用途別では法人用途で需要が拡大することが、成長の主な要因という。

 2016年におけるOS別出荷台数シェアは、Androidが63%、iOSが22%、Windowsが15%。これが2020年には、Androidが57%に縮小し、iOSとWindowsはそれぞれ24%、20%へと拡大する見通し。

 また2016年のフォームファクタ別出荷台数シェアは、スレート型が84%、プロ・スレート型と2-in-1型がそれぞれ8%。2020年にはスレート型が73%となる一方、プロ・スレート型は16%に、2-in-1型は11%になるとStrategy Analyticsは予測している。

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