米AT&Tは、インターネット経由の動画ストリーミングサービス「DIRECTV NOW」を米国で現地時間2016年11月30日にスタートすると発表した。

 AT&Tは2015年に衛星TVサービスの米DIRECTVを485億ドルで買収し(関連記事:AT&Tが有料TV最大手に、米当局がDIRECTV買収を条件付きで承認)、DIRECTVのコンテンツをネット配信するDIRECTV NOWの提供計画を明らかにしていた。

 DIRECTV NOWでは、スポーツ中継、ライブおよびオンデマンドのテレビ番組やヒット映画などを、タブレット端末、スマートフォン、パソコン、テレビなどでストリーミング視聴できる。

 月額利用料は、約60チャンネルの「Live a Little」プランが35ドル、約80チャンネルの「Just Right」プランが50ドル、約100チャンネルの「Go Big」プランは60ドル、約120チャンネルの「Gotta Have it」プランは70ドル。毎月5ドル追加で「HBO」「Cinemax」チャンネルにもアクセスできる。サービス開始を記念し、期間限定でGo Big加入者の利用料を月額35ドルにする。

 DIRECTV NOWは、米Amazon.comの「Fire TV」「Fire TV Stick」、Android搭載スマートフォンまたはタブレット端末、米Appleの「iPhone」「iPad」「Apple TV」、米Googleの「Chromecast」、「Google Cast」に対応した中国LeEco製テレビまたは米VIZIO製「SmartCast Display」のほか、パソコンの「Internet Explorer」「Chrome」「Safari」ブラウザーで視聴できる。2017年にはさらに米Rokuや韓国Samsung製テレビなどへのサポートも追加する。

 またAT&Tは、2つの動画ストリーミングサービス「FreeVIEW」と「Fullscreen」も同時に開始すると発表した。

 FreeVIEWは広告付きの無料サービスで、DIRECTV NOWで提供しているチャンネルのサンプルコンテンツなどが含まれる。

 Fullscreenは広告非表示の有料サービス。米Fullscreen Mediaのオリジナルコンテンツのほか、映像製作会社からライセンスを取得したテレビ番組や映画も配信する。

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