ACCESSは2016年11月28日、同社のBeacon端末「ボタンビーコン」をベースにしたIoT(インターネット・オブ・シングズ)車載機を、セゾン自動車火災保険が自動車保険契約者向けに2017年7月1日から開始するサービスで利用すると発表した。同サービスはIoT車載機の加速度センサーが大きな衝撃を感知した際にサポートセンターに自動的に通知したり、緊急時にIoT車載器のボタンを押すことで掛け付けサービスを要請したりできる。

 セゾン自動車火災保険は2016年4月から、「おとなの自動車保険」の契約者向けに、綜合警備保障の「ALSOK隊員」が事故現場に駆け付けてサポートするサービス「ALSOK事故現場安心サポート」を提供している。2017年7月1日から同サービスに、ACCESSと共同開発した車載機「つながるボタン」を活用した新サービスを追加する。

つながるボタンの外観
つながるボタンの外観
(出所:ACCESS)
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つながるアプリの画面
つながるアプリの画面
(出所:ACCESS)
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 ACCESSのボタンビーコンをベースに開発したつながるボタンは、緊急時に駆け付けサービスを要請するボタンや加速度センサー、スマートフォンアプリ「つながるアプリ」と連携するためのBLE(Bluetooth Low Energy)機能などを搭載する。新サービスの提供開始とともに、希望する契約者に配布する。

 契約者はつながるボタンを車内に設置し、つながるアプリを手持ちのスマホにインストールしておく。乗車するとスマホとつながるボタンがBluetooth無線通信でつながり、アプリが自動的に起動する。

 つながるボタンが大きな衝撃を感知すると、つながるアプリがクラウド経由でセゾン自動車火災のサポートセンターに通知する。通知を受けた専門スタッフが契約者に連絡を取り、ALSOK隊員を現場に急行させて事故対応を支援する。契約者がつながるボタンのボタンを押して、セゾン自動車火災の専門スタッフに通知することもできる。

 また、つながるボタンは内蔵する加速度センサーで走行中の急ブレーキや急ハンドルを感知すると、つながるアプリに送信する。つながるアプリは同データを解析し、運転を診断、契約者にフィードバックする。日々の運転を「運転スコア」「エコドライブ」「危険挙動」「走行マップ」などのリポートで報告する。

 車載機のつながるボタンのサイズは、横37.0×縦53.4×厚さ12.9ミリメートル。