米Amazon.comは中東の大手ECサイト「Souq.com」の買収に向けて交渉していると、米Bloombergが現地時間2016年11月24日に報じ、これを引用するかたちで米CNETなどが伝えている。

 Bloombergが関係者から得た情報によると、Amazon.comは約10億ドルの買収額を提示している。Amazon.comは同買収によって急成長する中東EC市場での地歩固めを図りたい考え。両社はまだ合意に至っておらず、交渉はまとまらない可能性もある。

 関係筋によれば、Souq.comは当初、30%以上の株式売却を計画していたが、Amazon.comはSouq.comの全資産取得を検討しているという。Souq.comは、株式の買い手を探すために米Goldman Sachsと契約したと、9月に報じられていた。

 Souq.comはアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに本社を置き、UAEやエジプト、サウジアラビアなどで150万点以上の商品をオンライン販売している。米Tiger Globalや南アフリカのNaspersなどから出資を受けており、2月に2億7500万ドルの資金を調達した。その際、Ronaldo Mouchawar最高経営責任者(CEO)は将来的に株式公開する意向を示していた。