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「World of Tanks」「World of Tanks Blitz」のオフライントーナメントをレポート。日本のB-Gaming,ニューヨークでかく戦えり
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印刷2016/11/25 12:00

イベント

「World of Tanks」「World of Tanks Blitz」のオフライントーナメントをレポート。日本のB-Gaming,ニューヨークでかく戦えり

 Wargamingは北米時間の2016年11月19日,同社がサービス中のオンライン戦車アクション「World of Tanks」のオフライントーナメントとなる「Challenger Rumble」と,モバイル向けタイトル「World of Tanks Blitz」のオフライントーナメント「Blitz Twister Cup」をニューヨークで開催した。

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 11月19日に掲載した記事でもお伝えしたように,「Challenger Rumble」とは,「Wargaming.net League」(以下,WGL)の各地域のうち,CIS(ロシアを中心とした独立国家共同体)を除くAPAC(アジア・大平洋)EU,そしてNA(北米)の各チームが参加して行われるトーナメントだ。各地域から2チームが選出され,計6チームで勝敗を競う。そして,上位2チームが2016年末にモスクワで行われる予定の「Champion Rumble」への挑戦権を与えられるというものだ。

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 さらに,そこで勝てば,2017年の開催が予定されている,世界最強チームを決定するイベント「WGL Grand Final」への参加が可能になるという流れだ。これは,圧倒的な強さを誇るCIS勢に比較して,国際的な大会を経験することがなかなか難しい残りの3地域にチャンスを与える,という意味合いもあるとのこと。もっとも,モスクワの「Champion Rumble」では,前回の世界チャンピオンであるNa'Vi,そしてHellraisersという強力なチームが手ぐすねを引いて待ち構えているので,「WGL Grand Final」への進出は当然ながら,一筋縄ではいかない。
 ちなみに,“Rumble”の名を冠したトーナメントは,これまでもAPACとEU地区で行われてきたが,「WGL Grand Final」と関連づけたのは今回が初めてとなる。

「Challenger Rumble」の優勝カップ(左)と,「Blitz Twister Cup」の優勝カップ(右)
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 また一方の「Blitz Twister Cup」は,CIS,APAC,EU,NAの各地域の代表4チームが総当たりで戦うというトーナメントで,優勝チームは「World of Tanks Blitz」の初代世界チャンピオンになるというものだ。PC版に比べて手軽に楽しめる,という雰囲気があるが,果たしてどこの地域のチームが世界一に輝いたのだろうか。

 今回のニューヨークイベント,出場チームと地域は以下のとおりだ。

■Challenger Rumble
・B-Gaming(APAC)
・EL Gaming(APAC)
・DiNG(EU)
・Kanza Kru(EU)
・Apex(NA)
・eClipse(NA)

■Blitz Twister Cup
・C4(CIS)
・Team ID(APAC)
・Grime Reapers(NA)
・LEGION(EU)

 ファンの人ならご存じだと思うが,B-Gamingは日本のチームで,オンライン予選では2位の成績を獲得している。
 詳しくは,公式サイトの告知ページを参照してほしいが,「Challenger Rumble」では,最初にグループA(B-Gaming,DiNG,eClipse)とグループB(EL Gaming,Kanza Kru,Apex)の予選がメインステージとバックステージで行われ,そのあと,グループAの1位とグループBの2位,グループBの1位とグループAの2位によるセミファイナルがあって,最後にそれぞれの勝者によるファイナルに突入するというダンドリだ。

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 会場となったAltman Buildingは,ニューヨークの18丁目にあるイベントスペースで,それほど広くはないという印象だが,メインステージの前には来場者のために200席ほどの椅子が用意されていた。9:00の開場前から熱心なファンが列を作っており,早めに入った人に対しては開発者との質疑応答などが用意されていたので,そのせいもあるだろう。
 我々メディアも試合の前にニューヨークに入ったのだが,今回は,「試合前の意気込みを聞く」といったインタビューは用意されず,また,バックステージの対戦エリアに入れるのは選手と関係者のみで,我々は入れないなど,選手達は余計な気をつかう必要がなく,試合に集中できる環境が用意されていた。もちろん,ニューヨーク観光なども用意されていて,至れり尽くせりだ。

衆人環視でプレイ。生放送も実施中。緊張するなと言われても緊張しそうだ
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その一方,「Blitz Twister Cup」はこんな雰囲気。リビングルームで戦っている感じを演出したのだそうだ
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試合前にちょっとだけ見せてもらったバックステージ
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 さて,掲載した写真にもあるように,メインステージの様子は,左右にPCとディスプレイが並び,ちょっと離れたところでは,主催のESL(国際的なe-Sportsイベントの運営会社)から来た司会と解説者がまるでバスケやアメフトの中継のように語りまくるというアンバイ。
 あなたのチームが「World of Tanks」の国際大会に出場したときのために付け足しておくと,セットアップの時間にはステディカムを構えた中継クルーが,あなたの横顔や手元をなめるように撮影し,目の前の多数の観客もカメラのシャッターを盛んに切り,さらには頭上のライトが状況に応じて明滅するので,筆者ならそれだけでかなり緊張しそうだ。英語しか聞こえないし。こういう環境に慣れるのも,大きな大会では重要になるだろうが,慣れたくても機会がなかなかない。

(左)司会の人と解説の人。機材トラブルでなかなか試合が始まらないときも話を続けなくてはならないという,場合によっては大変な仕事だ。(右)ステディカムを構えた撮影クルー
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 試合の様子はTwitchやニコニコ生放送などで配信された(関連記事)ので「見た」という人も多いと思うが,日本チームB-Gamingがメインステージに登場したのは3試合めのことだった。その前にバックステージで行われた試合では,0-5でNAのeClipseに敗北しているので,割と崖っぷちだ。というわけで,以下,B-Gamingの戦いぶりを追いかけてみよう。

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 対戦相手のDiNGとのコイントスにより,第1試合の舞台はマップ「GHOST TOWN」に。ルールは公式戦でおなじみの7人対7人による「攻撃/防衛戦」モードで,攻撃側は拠点を占拠(キャプチャーと呼ばれる)するか敵を殲滅するかが勝利条件で,防衛側は拠点を制限時間いっぱい守り切るか敵を殲滅することだ。攻守を繰り返して,先に5勝したほうが勝ちとなるのは,まあ,言わずもがなですかね。

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 第1試合は慎重な立ち上がりではあったものの,キャプチャーサークルに敵DiNGのヒットポイントの高い重戦車に入られてピンチに陥る。そしてカウントダウンが始まり,これはまずいとあわてて戻ったところをやられてしまったという雰囲気だった。
 第2試合,攻撃側に回ったB-Gamingは撃ち合いに持ち込み,割と優勢に進めて2両対2両まで持っていったものの,結果としては負けてしまった。ヒットポイントが残りわずかの敵戦車を倒し切れず,ダメコンの差が出たという感じだった。

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 マップ「Prokhorovka」を舞台にした第3試合では,攻撃側のB-Gamingが1試合めに引き続きGrille 15を投入。今回も撃ち合いになったが,数的に有利になった時点で敵拠点の占領を開始した。占領を止めるには,占領中の戦車に弾を命中させる必要があり(これをリセットという),リセットするしかなくなったDiNGがやってきたところをうまく引き込んで殲滅。1勝を得た。おお,勝った! 初戦にやられたことをやり返したような感じだろうか。
 第4試合で防衛側に回ったB-Gamingは,拠点の周囲で守りに徹するという作戦に出た。公式戦で最もよく使われる印象のあるBat.-Châtillon 25tをお互いに4両ずつ持つという,敵味方共,ほぼ同じ編成で,撃ち合いには一日の長がある印象のDiNGに順調に削られ,押し込まれてしまった。

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 第5試合,広いフィールドでの撃ち合いが起きるマップ「Steppes」でも攻め込まれ,DiNGが5両残しながら,B-Gemingは殲滅されてしまった。
 次を落とせば敗退となる第6試合だったが,一気に勝負を決しようとするDiNGが突出してきたものの,B-Gamingはそれに冷静に対処して敵戦車を全滅させる。1勝を挙げて,なんとか踏みとどまったものの,続く第7試合ではB-GamingはDiNGに囲まれて殲滅され,最終的にマッチは敗北に終わった。
 かくして,セミファイナルは以下の組み合わせに。ちなみに,「WGL Grand Final」で準優勝の経験を持つ中国の強豪EL Gamingも,対Apex戦において2-5で負け,第4試合でAPAC勢は姿を消すことになってしまった。世界の壁は相変わらず高かったので,あとはサクッと。

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■セミファイナル1
DiNG vs. Apex

■セミファイナル2
Kanza Kru vs. eClipse

 試合の結果,ファイナルはDiNG対Kanza Kruとなり,ここでNA勢も敗退し,EUチーム同士の決戦となった。「Champion Rumble」に参加するのも,この2チームというわけだ。

選手達と談笑したり,記念写真に応じたり,普通に観客席にいたり,挨拶をしたり,彼のことを知らない警備員に入場を止められたりと,神出鬼没で,もしかしたら一番イベントを楽しんでいたのではないかという気がする,WargamingのCEO,ビクター・キスリー氏
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 さて,本来の予定なら,ファイナルの前,ここで「Blitz Twister Cup」の決勝戦が行われるはずだったのだが,システム的なトラブルで時間がかかっているとのこと。
 本来,ワイヤレスでプレイするのが普通のモバイル向けコンテンツということで,会場でもそのようになっていたのだが,そこに問題が発生したらしい。とはいえ,接続が確実な有線にしたらしたで,ケーブルのせいでいつもようにグリップできない可能性もあり,ちょっと悩ましい。こういうところも含めて,世界初の大会という雰囲気ではある。

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 そういうわけで,ここですぐにファイナルに突入だ。両チーム共,ここまで残ってきただけあって,拮抗したいい試合が続いた。そして第8試合,4勝3敗としたKanza Kruが勝利まであと1勝に迫ったが,ゲームが進むにつれて,Kanza Kruが残り2両,DiNGが残り1両という展開に。しかも両チームの戦車は1発でも当たれば,それっきりというわずかなヒットポイントしか残っていない。観客は当然,Kanza Kruの勝利を確信したが,DiNGのPositiwe選手は,そこから落ち着いて2両を撃破してゲームをひっくり返したのだ。ここがたぶん,本日一番の盛り上がりポイントだった。
 フルセットに持ち込んだDiNGだったが,最終戦は意外とあっさり勝ちをおさめ,「Challenger Rumble」の勝者は,DiNGと決まったのだった。おめでとうございます。

 試合後,ゲームチェンジャーとなったPositiwe選手に話を聞く機会を得たが,観客の興奮とは裏腹に,ポジション取りが有利だったので,最初から勝てると思ったとのことで,あくまで冷静であった。また,12月にはモスクワでCISの強豪と戦うことになるが,Na'Viには以前勝ったことあるので,いけると思うとのこと。モスクワでもきっとまた,手に汗握る戦いを演じてくれるだろう。

 そして始まった,「Blitz Twister Cup」の決勝戦では,CISのチームC4とAPACのTeam IDが対戦してC4が勝利を収め,CISはどんだけ強いんだと筆者に思わせつつイベントは終了したのだった。

「Blitz Twister Cup」の勝者となったCISのチーム,C4
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 最後は駆け足になってしまったが,朝の9:00からスタートして終わったのが23:00という,非常に長い1日だった。B-Gamingは惜しかったものの,実はセカンドシーズンを2位以内で通過すれば,「WGL Grand Final」に出場する目は残っているとのこと。今回は惜しかったが,国際大会に何度か出場している選手も多く,ディスプレイに向かう彼らの態度はなかなか落ち着いたもの。
 筆者的には,ずっと長いこと,日本チームが世界で活躍するのを夢見ているので,お次にぜひ期待したいと思う。

「Challenger Rumble」の勝者となったEUのDiNG
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