賞金王争いに動きが出そうな状況となってきた。

 賞金ランクトップの谷原秀人(37=国際スポーツ振興協会)が4バーディー、3ボギーの71で回り、通算4オーバーの146で70位となって予選落ち。一時スコアを4つ伸ばしながら、12番で1メートルのパーパットがカップに蹴られたのが痛恨だった。前日の出遅れが響いた形となり「調子が悪いからしょうがないでしょう。ゆっくり休みます」。9月のANAオープンから9連戦中だったこともあり、気持ちを切り替えた。

 トップと約1270万円差の2位、池田勇太(30=日清食品)は通算6アンダーの13位。6バーディー、3ボギーと伸ばしきれず「何がいいも悪いもね…。これだけ悪ければ、もうどうでもいい」と怒りをにじませた。

 約5670万円差で3位の金庚泰(30=韓国)は6バーディー、1ボギーの67をマークし、通算7アンダーで5位につけた。昨年の賞金王は来季米ツアー参戦を目指していたこともあり、これが今季日本ツアー11試合目。この後にも国・地域別対抗戦のW杯(オーストラリア)に出場するため、3人の中では最も不利な状況にいる。「優勝したいですけど、そこまで狙ってはいない。この2日間は自信になりました」と気負わずに戦っていく。