世界ランク7位の松山英樹(24=LEXUS)が7バーディー、1ボギーの66で回り、通算13アンダーの131で単独首位をキープした。

 「いい形でフィニッシュすることができた」とうなずいたように、上がり5ホールで4バーディーを奪った。14番は残り123ヤードをピッチングウエッジで、15番は残り97ヤードを56度のウエッジで、16番は156ヤードを9番アイアンで、いずれもピンにピタリとつけて3連続バーディー。最終18番パー5は2オンを狙った第2打が池の縁ギリギリに止まったが、そこからアプローチで数十センチに寄せて難なくバーディーで締めた。

 珍しい場面もあった。13番ではティーショットをグリーン左のバンカーに入れ、落胆のあまり崩れ落ちた拍子に7番アイアンのシャフトが折れ曲がった。「悔しくて、体重を乗っけたんですけど、僕の体重が重すぎましたね」と苦笑しつつ「あのようなことがないように、次からはミスショットをしても穏やかにいきたい」と反省した。

 終盤のバーディーラッシュで2位との差を2打に広げながら「(ショットの満足感は)ないですね」と言い切る。「もう少し伸ばせたかなという感じもありますし、よくここまで伸ばせたなという感じもある。どっちも違和感があるので『それなりに』という感じです」。松山らしく、控えめな自己評価で締めくくった。