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2016年11月7日(月)

福士蒼汰さんが初の悪役に挑戦。映画『無限の住人』に戸田恵梨香さん、市川海老蔵さんらも出演決定

文:そみん

 2017年4月29日に公開される映画『無限の住人』の新キャストやコメントが公開されました。

 『無限の住人』の原作は、沙村広明さんによる人気コミック。映画版は“主演:木村拓哉×監督:三池崇史”という、日本映画界が世界に誇る“最強タッグ”で挑む規格外アクションエンターテインメントとなります。

 先日情報解禁された、木村拓哉さんが演じる万次が“最初で最後”の用心棒として命を懸けて守る少女・浅野凜(あさのりん)役として杉咲花さんが出演することに続き、万次を迎え撃つ敵に超豪華キャストの出演が決定しました。

『無限の住人』

 “勝つことのみを目的とする”剣客集団・逸刀流(いっとうりゅう)の統主である天津影久(あのつかげひさ)を演じる福士蒼汰さんを筆頭に、市原隼人さん、戸田恵梨香さん、市川海老蔵さん、山﨑努さん、田中泯さん、北村一輝さん、栗山千明さん、満島真之介さんら、日本映画には欠かせない実力派、本格派俳優らが敵として万次に立ちはだかります。

『無限の住人』

 凜が復讐を誓う、強敵・天津を演じる福士蒼汰さんは、本作で初の悪役を務めることになります。刀を使った本格的な立ち回りも初めてでしたが、運動神経のよさと筋のよさは指導にあたった殺陣師の折り紙つき。

 万次との鬼気迫る決闘シーンは本作の見どころの一つとなりました。三池監督も「今までと違う一面を自分の内面から出してきた。大変なプレッシャーすらも自分に取り込んでしまう彼の性格がうまく作用した」と太鼓判を押しています。

 逸刀流を狙う集団“無骸流”(むがいりゅう)に所属し、天津を倒すべく万次に共闘を持ちかける尸良(しら)役の市原隼人さんは、自分の役どころについて「間違いなくこれまで演じたことのない最恐の役でした」と語っています。

 天津がもっとも信頼を寄せる最強の女剣士・乙橘槇絵(おとのたちばなまきえ)を演じる戸田恵梨香さんは、本作が初のアクション映画となります。

 天津への思慕を秘めつつも遊女に身を投じる役どころについて、戸田さんは「槇絵はかっこよさと儚さと可憐さ持つ、すごく魅力的な女性で、そういう女性像は今まで演じたことがなかったですし、演じていてとても気持ちがよかったです」と語っています。木村さんとの共演はCX『エンジン』(2005年)以来とのこと。

 また、不死身の万次を窮地に追い込むほどの力を持つ逸刀流の刺客・閑馬永空(しずまえいくう)役を、市川海老蔵さんが不気味な存在感で演じています。

 いずれのキャストについても、原作者の沙村広明さんから「木村拓哉さんはもちろんですが、お会いしたキャストの皆様が、原作のイメージよりも美男美女の方が揃っており、本当にいい俳優の方々に演じてもらったなと感謝の念がすごくあります」と大絶賛の声が届いたとのこと。

 監督の三池崇史さんは、2013年に公開された『藁の楯 わらのたて』がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、国内外で高く評価されています。

 監督自身、近年では『十三人の刺客』(2010年)が第67回ベネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品、『一命』(2011年)が第64回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品と、世界三大映画祭でも高く評価されているだけに、海外も視野に入れた作品としても大きな期待がかかっています。

浅野 凜(あさの りん)役:杉咲 花さんのコメント

 浅野凜はすごく弱くて強い人。一人では何もできないけど、できるように頑張る負けず嫌いな女の子です。

 凜が背負っている覚悟をどう演じられるか不安でしたが、木村拓哉さん演じる万次を信じて、覚悟をもって演じました。

 今回はじめて三池組に参加させていただきましたが、みんながみんなを尊敬して、助け合いながら全力を尽くす居心地のいい現場で、スタッフの皆さんにも負けられないと思いながら頑張りました。

天津影久(あのつ かげひさ)役:福士蒼汰さんのコメント

 最初は悪役と聞いて、自分自身そのような役を演じたことがなかったので素直に楽しみだなと思いました。

 天津影久は、一本芯が通っていて、志を持って生きている人物です。ただの“悪人”というわけではないので、悪の中にある人間味をどう演じるか意識しました。

 三池監督とは『神さまの言うとおり』以来、2作目のお仕事になります。前回同様、自分が思う天津影久を体現していくとそれを監督が受け止め、もっとこうしようとアドバイスをくださりました。

 自分にとって、挑戦しながらたくさんの勉強ができる現場でした。木村さんとは初めて共演させていただきましたが、全力でぶつかってきてくださるので、自分も全力で挑むことができました。

 そのような環境を作っていただいたので、緊張しながらもとても刺激になる撮影でした。

尸良(しら)役:市原隼人さんのコメント

 今まで演じた不良や悪い役は同時に正義のある役でしたが、今回は武士の情けも通じない、常識が一切通用しない、間違いなくこれまで演じたことのない最恐の役でした。

 原作にも“非道な男”と書いてあり、その世界観を出したいと思って演じました。観ているお客さんが、出てくるたびに「うわ、めんどくせぇな」とか「うわ、出てくんなよ」と思っていただけたらうれしいです。

乙橘槇絵(おとのたちばな まきえ)役:戸田恵梨香さんのコメント

 アクション映画が初めてだったので一つのアクションを撮るのにすごく時間がかかることに驚く日々でした。

 槇絵はかっこよさと儚さと可憐さをもつすごく魅力的な女性で、そういう女性像は今まで演じたことがなかったですし、演じていてとても気持ちがよかったです。

 木村さんとは、初めて出演した連続ドラマ以来の共演だったので約10年ぶりでしたが、久しぶりに再会して「恵梨香、何歳になったの?」と聞かれて。

 「27です」って言ったらすごく驚かれていました。よきお兄さん的な存在でもありましたし、アクションに関して無知だった私に、すごく丁寧にコツを教えていただきました。

閑馬永空(しずま えいくう)役:市川海老蔵さんのコメント

 木村拓哉さんとは映画では今回が初めての共演となり大変光栄でした。また過去何度もご一緒している三池崇史監督の作品ということで、お話をいただいてすぐお引き受けしました。

 映画の中では不死身の万次を窮地に追い込むほどの強い役でしたので、脚本を読んだ時から木村さんと対峙するシーンをどう演じるのか何度もシミュレーションし、冬の京都で、極寒の中何カットにも渡るアクションシーンの撮影に臨みました。

 木村さんとの1対1の真剣勝負のお芝居は、緊迫した空気が張り詰め、久しぶりの映画の現場でとても刺激的でした。完成がどうなっているか僕自身本当に楽しみです。

黒衣鯖人(くろい さばと)役:北村一輝さんのコメント

 今回『龍が如く 劇場版』(2007年)以来10年ぶりの三池組に参加させていただきました。

 短い日数ではありましたが、三池組の刺激的で濃密な撮影時間を堪能できたこととてもうれしく思います。

 黒衣鯖人は、複雑な特殊メイクに時間を施し、丹精込めた役所となりました。

百琳(ひゃくりん)役:栗山千明さんのコメント

 百琳役を演じさせていただきました、栗山千明です。『無限の住人』は描かれている個々のキャラクターの闇や葛藤が胸を打つ作品だと感じました。

 撮影日数は少なかったのですが『無限の住人』の世界に入れて、久しぶりの三池組の心地よい緊張感を味わえて幸せでした。ぜひ多くの方々に観て楽しんでいただきたいです。

凶 戴斗(まがつ たいと)役:満島真之介さんのコメント

 以前から愛読していたこの漫画をまさか実写映画にするとは思ってもみませんでした。

 しかし、そこに三池監督、木村拓哉さんがタッグを組むという奇跡。そして、その世界に参加できる喜びは、一日中踊り続けても興奮はおさまらないほどでした。

 木村拓哉さんのとても男らしく強い背中を追いかけて食らいつきました。兄貴! ありがとうございました(笑)。

(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会

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