谷原秀人(37)は首位池田勇太(30)に2打差で迎えた16番からの連続バーディーで追いつき、プレーオフに持ち込んでの勝利だった。

 16番パー3は先に池田がピン左奥3メートルにつけ、「自分も負けじとピンに打っていった」と4番アイアンでピン左奥1・5メートルに。「それで気分をよくしたのか、17番はティーショットがいい感じで打てて、今日イチくらいのセカンドショットが打てました」。残り127ヤードをピッチングウエッジで2・5メートルにつけた。

 18番もピン手前4メートルにつけたが、バーディーパットは惜しくも入らず。プレーオフ2ホール目のピン奥から6メートルの「ものすごいフックライン」。池田は長いパーパットを残していたが、「それでも勇太は入れてくると思ったので、自分が決めなきゃ(プレーオフは)終わらないと思っていた」と見事に沈め、決着をつけた。

 賞金ランク1位攻防戦、池田との直接対決を「こうやっていい勝負をして、男子ツアーを盛り上げられたら幸せ。松山(英樹)にはほど遠いけど、彼くらいの選手を日本ツアーから出せるように、自分らが底上げしていかないと」と話していた。