2016年11月5日土曜日

2016 INDYCAR レポート:佐藤琢磨、アンドレッティと契約――いまだアンドレッティ・オートスポートから正式発表はないが

まだ契約はサインに至ってない模様……正式発表は??

 今週の月曜(10月31日*編集部注)、佐藤琢磨がアンドレッティ・オートスポートと契約した模様……とお伝えした。アメリカのレース専門ウェブサイトがまず書いて、レース誌のサイトもしばらくしてから追随。本サイトは独自のアメリカのソースから情報を入手し、記事にした。
 しかし、その後にチームによる公式発表がなされない。そこで更に取材を続けて行くと、まだ契約は完了したワケではないようだ。来年、琢磨がアンドレッティで走ることはほぼ間違いないようだが……。おそらく、契約の細部の確認作業などが続いているのだろう。正式発表は今月中に行なわれると予想される。早ければ、今から1週間~10日以内に行われるのではないだろうか。

琢磨加入でエンジニアリング強化を狙うAA
元ディクソン担当エンジニアが来季のテクニカル・ディレクターに

 取材を進めて行く中で更に明らかになったアンドレッティ・オートスポートの来季に向けてエンジニア陣強化策について書いておこう。
 チップ・ガナッシ・レーシング・チームズで長年スコット・ディクソンを担当していたエリック・ブレッツマンは、ガナッシの内部でストックカー部門に異動していたが、違うチームでインディーカーに戻って来ることになった。アンドレッティ・オートスポートでのポジションはテクニカル・ディレクターとなるようだ。
 2013年にアンドレッティ・オートスポートに来て、ジェイムズ・ヒンチクリフを担当した後にリサーチ&デベロップメント担当ディレクターとなっていたクレイグ・ハンプソンは、2016年シーズン限りでチームを離脱した。ニューマン・ハース・レーシングで4年連続タイトルを獲得したセバスチャン・ブルデイに呼ばれ、デイル・コイン・レーシングへと移籍するからだ。ここ2シーズンのアンドレッティ・オートスポートの成績が悪かったために、居づらくなったか、契約更新がされなかった……ということなのかもしれない。ハンプソンの抜けた穴にブレッツマンを、ということでもないが、不振からの脱出にはエンジニアリング体制へのテコ入れが必要とマイケルは考えたということだろう。琢磨が起用されるという話になっているのも、エンジニアリングの強化を狙ってのことだろう。2016年の高速オーバルで琢磨は予選で高いパフォーマンスを発揮していた。

ロッシの担当に昨年までのニューガーデンのエンジニアを起用
 2シーズン目を迎えるアレクサンダー・ロッシの担当は、既報の通り。2015、2016年にジョセフ・ニューガーデンとコンビを組み、共に3勝を挙げたジェレミー・ミレスがエド・カーペンター・レーシングから移籍して来る。
 ライアン・ハンター-レイとマルコ・アンドレッティは、今年と変わらず。ハンター-レイ=レイ・ガスリン(以前に武藤英紀と組んでいた)、アンドレッティ=ネイサン・オウルークとなるようだ。

1 件のコメント:

  1. 琢磨選手の契約交渉って、いつも一報から「細部を詰めてる」期間が長い気がします(笑)
    ドキドキモヤモヤしながら続報を待ってるからなんでしょうけど、この時間がたまりません^^;
    無事決まってくれる事を祈ってます^^

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