マンデー予選会(主催者推薦選考会)を通過した副田裕斗(22=谷汲CC)が自己ベストの4位発進を飾った。7バーディー、3ボギーの4アンダー、68。04年大会で“マンデー予選会からの優勝”を飾った井上信(41)からマンデー予選出場の推薦を受けた無名の新鋭が、ツアー史上5人目のマンデー組Vに挑む。同じくマンデー組の任成宰(28)が6アンダーで首位。大会3勝の片山晋呉(43)趙炳旻(27)が1打差2位にいる。

 7バーディー、3ボギーの68をマークした副田は「上出来です。風の強さも方向も、マンデーの時と同じ感じでしたし」。84人が挑戦、10人が出場権を得たマンデー予選会2位の勢いを、コースにぶつけた。

 昨年のQTに失敗し、下部ツアーに専念した今季、初のツアー出場は、奇妙な縁がきっかけだった。用具契約を結ぶメーカーのスタッフを通じ、04年大会をマンデー予選会から出て優勝した井上信が、マンデー予選に推薦してくれた。好スコアは、もう1人の先輩プロの存在が大きい。開催コースABCGC所属の中川勝弥(40)は、コースのクセを教えてくれた。

 今季ツアーで賞金0円がウソのような好発進。「まずは予選通過です」。5人目の“マンデー組優勝”は夢物語じゃない。【加藤裕一】

 ◆副田裕斗(そえだ・ゆうと)1994年(平6)4月25日、岐阜市生まれ。ゴルフは1歳から。岐阜大付小、同中を経て鹿島学園高卒。12年12月にプロ転向後、昨季までツアー出場6戦で予選通過2度(15年日本プロ58位、ダンロップスリクソン福島オープン37位)。181センチ、86キロ。好きな女優は北川景子。

 ◆マンデー予選会からの優勝 ツアーでは過去4人。79年フジサンケイクラシックの佐藤昌一、85年三菱ギャランのブライアン・ジョーンズ、04年ABC選手権(現マイナビABC選手権)の井上信、10年セガサミー杯の小山内護。