レッドハットは、2016年10月19日から21日まで東京ビッグサイトで開催している「ITpro EXPO 2016」で、IoT(インターネット・オブ・シングズ)の利用イメージを展示している。IoTでよく使われる通信プロトコル「MQTT」と、MQTTの通信データ収集と配信ができるミドルウエア「Red Hat JBoss A-MQ」を使った手作りのデモ機だ。
MQTTは、大量のデバイスやセンサーに低遅延でメッセージを伝達するために作られたプロトコル。IoTに向いている。センサーが送信したデータを「ブローカー」と呼ぶサーバーが保存し、ブローカーがアプリやデバイスにデータを配信する。JBoss A-MQはブローカーの役割をするソフトだ。
大量のセンサーからデータをリアルタイムに収集するのは難度が高いため、水耕栽培をイメージしたデモ機を使ってMQTTの利点を紹介してJBoss A-MQをアピールしている。米国のガス会社や欧州の電力会社など、欧米を中心にMQTTを採用する企業が増えている。
レットハットはパートナー企業との協業を紹介する別のブースも出展している。こちらは米マイクロソフトのクラウドサービス「Azure」との連携や、ビジネスルール管理ソフト「Red Hat JBoss BRMS」をIoTで利用した事例を紹介している。