パナソニック システムネットワークスは2016年10月19日から21日にかけて東京ビッグサイトで開催している「ITpro EXPO 2016」で、遠隔相談ソリューション「Share Consulting System」を展示している。ビデオ会議と電子書類共有機能を組み合わせたもので、遠隔で専門家と相談しながら手続書類を作ったり契約手続きができる。現在は開発中で、2017年夏頃から提供する予定だ。

パナソニック システムネットワークスがShare Consulting Systemを展示しているブースの様子
パナソニック システムネットワークスがShare Consulting Systemを展示しているブースの様子
[画像のクリックで拡大表示]

 Share Consulting Systemはビデオ会議の専用機「HDコム」と、4Kタブレットを使った電子資料の共有システム「4Kペーパーレス会議システム」を組み合わせたもの。例えば銀行の各支店に顧客が使う端末を設置し、専門家が投資、遺産相続、保険などの相談業務を遠隔から実施できる。

Share Consulting Systemの概要
Share Consulting Systemの概要
(出所:パナソニック システムネットワークス)
[画像のクリックで拡大表示]

 システム構成は顧客や相談に応じる専門家が使うタブレット端末と、管理サーバー、ビデオ会議システムからなる。専用のソフトウエアをインストールしたタブレット端末を設置するだけで接続拠点を増やせる。

電子資料にタッチペンで書き込んでいる様子。書き込んだ内容は相談者側の端末と共有できる
電子資料にタッチペンで書き込んでいる様子。書き込んだ内容は相談者側の端末と共有できる
[画像のクリックで拡大表示]

 顧客が使うタブレットには専門家とのビデオ画面、専門家と共有する電子資料、システム所有者が広告などを設定できるフリースペースが映る。電子資料にはタッチペンで書き込める。電子契約手続き機能もシステムに組み込める。

 システムの価格は未定だが、パナソニック システムネットワークスは売り切りモデルと月額料金モデルから選択できる提供方法を検討している。