総務省は2016年10月19日、BS・東経110度CSによる4K・8K実用放送の業務の認定申請の受け付け結果を発表した。

 今回、認定申請を行ったのは10社である。このうちビーエス朝日とBSジャパン、BS-TBS、BS日本、ビーエスフジ、WOWOWの6社の認定申請は、今後新たに生じる見込みのBSの右旋波(BS右旋)の空き周波数を使用するという内容になっている。

 ビーエス朝日とBSジャパン、BS-TBS、BS日本、ビーエスフジの民放キー局系BS5社は、この周波数の使用を希望する認定申請のみを行っている。WOWOWは利用を希望する周波数として複数の帯域を挙げており、この空き周波数の利用を第一希望としている。

 新たにBSで利用を開始する左旋波(BS左旋)の周波数の利用を希望する事業者としては、SCサテライト放送とQVCサテライト、東北新社、WOWOWが名を連ねている。WOWOWは第2希望の利用帯域としてBS左旋波の周波数を挙げている。

 東経110度CSで新たに利用を開始する左旋波(CS左旋)の周波数を使う認定申請を行ったのは、SCサテライト放送(第2希望)とスカパー・エンターテイメントである。このうちスカパー・エンターテイメントは、8チャンネル分の認定申請を行っている。

 なお今回の認定申請の受け付け対象にはなっていないが、日本放送協会(NHK)から申請受け付け期間に合わせて、BS(右旋)による4K実用放送の業務(1チャンネル分)およびBS(左旋)による8K実用放送の業務(1チャンネル分)の認定申請があった。NHKの認定申請については個別に審査を行い、該当基準に適合すればその放送業務に必要な周波数帯域を用意する。

 このほかに同日には、4K試験放送の業務の認定申請の受け付け結果も発表された。申請をしたのは1者で、放送サービス高度化推進協会(A-PAB)が名乗りを上げている。

[発表資料(PDF)へ]