マイクロリサーチは、2016年10月19日から21日にかけて東京ビッグサイトで開催されている「ITpro EXPO 2016」で、NTTドコモとKDDIの両方のLTE通信に対応したM2M無線LANルーター「MR-GM3-DK」を同年12月に発売すると明らかにした。既存製品の「MR-GM3」の通信モジュールをドコモ/KDDI両対応のものに差し替えた製品になる(写真1)。IEEE 802.11acに対応し、無線LANに2.4GHzと5GHzを利用できる。2個のイーサネットポートも備える。価格は2万円台になる見込み。

写真1●M2M無線LANルーター「MR-GM3」。この製品の通信モジュールをドコモ/KDDI両対応のものに差し替えたものが新製品の「MR-GM3-DK」になる
写真1●M2M無線LANルーター「MR-GM3」。この製品の通信モジュールをドコモ/KDDI両対応のものに差し替えたものが新製品の「MR-GM3-DK」になる
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 MR-GM3には、内蔵する通信モジュールによってNTTドコモ版、KDDI版、ソフトバンク版の3種類がある。NTTドコモ版とソフトバンク版は3GとLTE、KDDI版はLTEに対応する。MR-GM3-DKは、通信モジュールとして韓国AMテレコムの「AMM570」を採用することで、NTTドコモとKDDIの両方のLTEに対応した。3Gには対応しない。

 対応するLTEの無線周波数は800M/900M/2.1GHz帯。NTTドコモのLTEでは1.5GHz帯も使われているが、800MHz帯や2.1GHz帯と合わせてキャリアアグリゲーション(複数の周波数帯を束ねて高速通信を行う技術)に使われることが多く、1.5GHzに対応していなくても実用上は問題ないという。

写真2●MR-GM3から無線LAN機能を取り除いた新製品「MR-GM3L」
写真2●MR-GM3から無線LAN機能を取り除いた新製品「MR-GM3L」
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 同社は、MR-GM3から無線LAN機能を取り除いて小型化したブロードバンドルーターの新製品「MR-GM3L」も展示した(写真2)。機器と有線LANで接続する。