本記事は、以下のシリーズ投稿の続きです。以前のエントリを読んでない方は以下から。
ということで、奇しくも「IRなくして万博の成功はなく、万博なくしてIRの成功はない」という一蓮托生の関係となってしまった大阪夢洲構想ですが、新たな難局に直面しています。それが、夢洲と大阪本土を結ぶ鉄道の敷設計画です。実はこの鉄道敷設、現在存在する3つの敷設案の中で最も工期が短く、敷設コストの低い(540億円)「地下鉄中央線延伸案」を採用したとしても開通までに最低6年の期間を要すると言われています。
一方、カジノ合法化と統合型リゾート導入に関しては、この臨時国会で法案審議が始まるとも言われているIR推進法および、その後の各種法整備が順調に進めば、早ければ2023年中に開業に至ります。だとするのならば、そこから最低6年かかるとされる鉄道敷設を逆算して考えると、実は来年中に鉄道敷設に着工しなければ夢洲のIR開業に鉄道開通が間に合わないこととなります。
一方、来年に大阪夢洲へのIR誘致が決定し得るのかというと、以下に示したスケジュールの通りIR開発地域の確定までにはまだまだ時間がかかるワケで、実は現在進んでいる我が国のカジノ合法化論議のスケジュールと、夢洲への鉄道敷設スケジュールが上手く合致しないことが判ってきます。
一方、万博に関してですが、現在の計画では大阪府は来年2月に万博登録の権限をもつ博覧会国際事務局(BIE)に登録申請を行い、2018年中に開催される総会での決定を待つとの報が為されています。即ち、万博の観点からスケジュールを見ても、以下のように鉄道敷設の着工は大阪万博の開催が確定するよりも前からスタートさせなければならないこととなるわけです。
そもそも夢洲自体が、2008年の大阪五輪の誘致を見込んで「採らぬ狸の皮算用」的に先行して埋立をし、その後の誘致失敗を受けて大阪府民の「負の遺産」化した人工島でありますが、今度はその島と本土を繋ぐ鉄道の敷設を、また「皮算用」的に進めるべきなのか? 大阪夢洲を舞台にしたIR&万博構想における最大の論議焦点は、まさにこの鉄道敷設計画となることは間違いありません。
カジノとの共存!?大阪万博の誘致先に「夢洲」
http://blog.livedoor.jp/takashikiso_casino/archives/9366629.html
カジノとの共存!?大阪万博の誘致先に「夢洲」②
http://blog.livedoor.jp/takashikiso_casino/archives/9371401.html
ということで、奇しくも「IRなくして万博の成功はなく、万博なくしてIRの成功はない」という一蓮托生の関係となってしまった大阪夢洲構想ですが、新たな難局に直面しています。それが、夢洲と大阪本土を結ぶ鉄道の敷設計画です。実はこの鉄道敷設、現在存在する3つの敷設案の中で最も工期が短く、敷設コストの低い(540億円)「地下鉄中央線延伸案」を採用したとしても開通までに最低6年の期間を要すると言われています。
一方、カジノ合法化と統合型リゾート導入に関しては、この臨時国会で法案審議が始まるとも言われているIR推進法および、その後の各種法整備が順調に進めば、早ければ2023年中に開業に至ります。だとするのならば、そこから最低6年かかるとされる鉄道敷設を逆算して考えると、実は来年中に鉄道敷設に着工しなければ夢洲のIR開業に鉄道開通が間に合わないこととなります。
一方、来年に大阪夢洲へのIR誘致が決定し得るのかというと、以下に示したスケジュールの通りIR開発地域の確定までにはまだまだ時間がかかるワケで、実は現在進んでいる我が国のカジノ合法化論議のスケジュールと、夢洲への鉄道敷設スケジュールが上手く合致しないことが判ってきます。
一方、万博に関してですが、現在の計画では大阪府は来年2月に万博登録の権限をもつ博覧会国際事務局(BIE)に登録申請を行い、2018年中に開催される総会での決定を待つとの報が為されています。即ち、万博の観点からスケジュールを見ても、以下のように鉄道敷設の着工は大阪万博の開催が確定するよりも前からスタートさせなければならないこととなるわけです。
そもそも夢洲自体が、2008年の大阪五輪の誘致を見込んで「採らぬ狸の皮算用」的に先行して埋立をし、その後の誘致失敗を受けて大阪府民の「負の遺産」化した人工島でありますが、今度はその島と本土を繋ぐ鉄道の敷設を、また「皮算用」的に進めるべきなのか? 大阪夢洲を舞台にしたIR&万博構想における最大の論議焦点は、まさにこの鉄道敷設計画となることは間違いありません。