米Netflixは現地時間2016年10月17日、同年第3四半期(2016年7~9月)の決算を発表した。売上高は22億9000万ドルで前年同期比32%増加し、四半期における世界のストリーミング収入が初めて20億ドルを突破した。

 営業利益は1億600万ドルで前年同期比44%増加した。純利益は同75%増の5200万ドル。希薄化後1株当たり利益は同71%増の0.12ドルだった。特別項目を除いた非GAAPベースの場合、希薄化後1株当たり利益は0.07ドルとなる。

 アナリストらの予測は、売上高が228億ドル、1株当たり利益が0.06ドルだった。市場予想を上回る決算発表を受け、同社の株価は時間外取引で19%上昇した(米CNETの情報)。

 グローバルストリーミング収入は21億5800万ドルで、前年同期と比べ36%増加した。世界における新規加入者数は357万人で、総加入者数は8674万人(そのうち有料会員は8328万人)となる。

 米国内のストリーミング収入は13億400万ドルで、新規加入者数は37万人、総加入者数は4750万人(有料会員は4648万人)。米国外のストリーミング収入は8億5300万ドルで、新規加入者数は320万人、総加入者数は3925万人(有料会員は3680万人)となった。

 アナリストらが予測した新規加入者数は、国内が30万9000人、国外が201万人だった(英Reuters)。

 Netflixは第4四半期(2016年10~12月)に国内で145万人、国外で375万人の新規加入者を見込んでいる。これに対してアナリスト予測は国内で130万人、国外で330万人だった(米Re/code)。

 またNetflixは中国向け事業についても言及した。中国政府による外国デジタルコンテンツサービスに対する規制が厳しくなっていることを踏まえ、当面は自社サービスを中国で展開するのではなく、既存の地元オンラインサービスプロバイダーにコンテンツをライセンスする方針をとる。しかし長期的には、いずれ直接自社サービスを提供したいとしている。

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