単独首位から出た松山英樹(24=LEXUS)が5バーディー、4ボギーの69で回り、通算5アンダーの275で逃げ切った。今季初参戦となった日本ツアーで2季ぶりの通算7勝目。国内メジャー初制覇となった。

 2番パー3でピン左2・5メートルにつけるバーディー。8番でもバーディーを奪うと、9番パー5は残り232ヤードを3番アイアンで2オンに成功。2パットでバーディーを決め、後続との差を広げた。ハイライトは16番。10メートルのバーディーパットがカップに沈む前からガッツポーズを決めた。「ラインにうまく乗っていたし、距離感さえ届いてくれれば入ると思ったので、自信はありました」と振り返った。

 この日は終始危なげなく勝ちきった印象だが、優勝を確信した瞬間について「なかったですね。最後(18番で)アプローチがグリーンに乗った時点でホッとしましたね」と話す。最後まで勝負師として集中力をとぎすませ、同組の2位池田勇太(30=日清食品)にも隙を見せなかった。

 本人が気にしていたのは、優勝が確実となった18番で1・5メートルのパーパットを外したこと。「最後のパッティングを決められないようじゃ、向こうのメジャーは勝てない。向こうで勝てるように、もっと練習したい」。優勝会見でも、いつもと変わらぬ貪欲さをのぞかせていた。