松森彩夏(22)はツアー初優勝を助けてくれたニュージーランド出身のキャディー、ジョン・ベネット氏にも感謝した。

 同氏はかつて横峯さくらのバッグを担いでいたベテランで、今季10試合ほどコンビを組み、「本当に(助言が)的確です」。同氏との会話は英語の勉強にもなっているそう。今大会も難しいピン位置ながら、つい攻撃的にピンに向かってしまいそうな際、「ペイシェント(忍耐)」といさめられた。

 昨年、今年と日本予選を突破して全米オープンに出た。「英語が話せれば、他の(外国人)選手とも話ができて、自分の役に立つことがあるんじゃないか」と英語に前向きに取り組んでいる。米ツアーは「あこがれの舞台」とし、「少しずつ自分の力を蓄えて、なるべく早く」挑戦したいという。

 そのためのハードルの1つが日本での勝ち星だった。11月には米ツアーと共催で、勝てば米ツアー参戦権が得られるTOTOジャパン・クラシックがある。「強い選手が来るので、自分の力を試したい」。勝てば「もちろん、(米ツアーに)行きたい」と新たな目標を見つけていた。