松山英樹(24=LEXUS)が6バーディー、1ボギーの65で回り、通算4アンダーの206で単独首位に立った。

 今大会ベストスコアとなる65は、日本オープンの自己ベストでもあった。

 苦しんでいたショットが、よみがえった。第1日は28・57%で全体100位に沈んでいたフェアウエーキープ率は78・57%まで上昇。パーオン率83・33%とともに第3ラウンドトップの数字をたたき出した。「(ティーショットが)フェアウエーにいかないとセカンドは狙えないですし、いろいろやったけど試合で良くなると思ってなかったので助かりました。アイアンも今日は良かったと思います」とうなずいた。

 9番からは圧巻の5連続バーディー。昨年7月のダンロップ・スリクソン福島オープン最終日にマークした自己最長に並んだ。14番ではティーショットを右に曲げたが、6番アイアンの第2打で木の間を抜いてグリーン手前のバンカーまで運ぶスーパーショット。バンカーからピンに寄せてパーをセーブすると、力強く拳を握った。ピンチでも動じない底力を見せつけた。

 日本ツアー通算7勝目、そして初の日本タイトル獲得に向け、最終日は東北福祉大の先輩でもある池田勇太(30=日清食品)と最終組で回る。日本ツアーでの最終日最終組は、過去6戦5勝。「優勝は意識せず、ベストを尽くした結果、優勝できていればいい。自分の力を出せば、いい結果はついてくると思う」と自然体で臨む。