池田勇太(30=日清食品)が14年大会以来2年ぶりの優勝へ、首位と1打差につけた。

 前半アウトは8番で3パットボギーを打つなど、イーブンパーと伸び悩んだが、後半インでスイッチが入った。13、14、15番とショットを3・5メートル、2・5メートル、50センチにつけ、3連続バーディー。17番でも2・5メートルを沈め、一気に4つスコアを伸ばした。

 後続の松山英樹、片山晋呉らも後半にチャージをかけていた。「でも、リーダーボードがコースに少ないでしょ? あっちやこっちで『わー』『わー』って歓声が上がって、ああバーディーだなとはわかったけど、誰がとってるのかさっぱりわからなかった」と笑う。マイペースを崩さず、前の組が詰まって、約20分間待たされた13番ティーグラウンドでは、ギャラリーと談笑。「オレは座ってられるからいいけど、みなさんは立ってなきゃいけないから大変だね」と語りかけ、つかの間の休息も楽しんだ。

 優勝した14年大会、小平とのデッドヒートに敗れて2位に終わった昨年大会、そして今大会。3年連続し最終日最終組となった。「ゴルフの調子は悪くない。今年は今年で気持ちを切り替えて、自分らしくプレーしたい」と、2年ぶりのナショナルオープン制覇にかける意気込みを口にした。