16歳のアマチュア中島啓太(代々木高1年)が、首位と3打差の4位発進を決めた。

 ホール別難易度2位の最終18番パー4で、残り185ヤードの第2打を6番アイアンで5メートルにつけ、バーディーを奪取。3バーディー、2ボギーの1アンダー69に「出来すぎです。前半はほぼ完璧なゴルフができました」と振り返った。

 開幕前日の12日には関係者の口利きで松山英樹、A・スコットと一緒に練習ラウンドを行った。「今日より緊張しました。松山さんが気を使ってくれて、2番で『緊張すんなよ』と肩をたたいてくれたんですが…。それで逆にもっと緊張してしまった」。昨年のカシオワールドでは石川遼とも練習ラウンドを経験している“ラッキーボーイ”。この日のスタート前には練習グリーンで松山に「自信を持って、いってこい!」と再び激励された。

 2週前の東海クラシックで、ツアー5戦目にして初の予選通過を決めた。先週の下部ツアーでは10位フィニッシュ。11月カシオワールドの出場権を獲得した。伸び盛りの16歳は「常に落ち着いてプレーできるようになってきたのが大きいです。自信もついてきた」という。

 日本女子オープンでは2学年上の畑岡奈紗が優勝するなど、アマチュア旋風が吹き荒れた。「畑岡さんはナショナルチームの合宿で、1度一緒になった。トレーニングとか、すごく頑張っていた。女子オープンでは仲のいい、同学年の選手も頑張った。みんな頑張ってほしいけど、負けたくはないですね」。憧れの石川、松山らの上につけた絶好の滑りだし。まずは予選通過に全力を尽くす。