男子ゴルフの日本オープンは今日13日、埼玉・狭山GC(7208ヤード、パー70)で開幕、4年ぶり6回目の出場となる石川遼(25=CASIO)が本大会初制覇を狙う。「ゴルファー日本一」の座を争うナショナル・オープンについて、12日の会見で「1度でいいから勝ちたい、というよりも、人生で何回でも勝ちたい試合」と位置づけた。

 石川は08、09年大会でいずれも2位。「当時はツアーの1試合」という意識だった上、「ドライバーが振り切れて、アグレッシブさがコースの神様に買われた形だった」と振り返る。それが13年からの米ツアー参戦で変わった。米ツアー会場で出場選手の母国の国旗が飾られ、石川だけのために日の丸が掲げられることもあった。また、メジャーではないアイリッシュ・オープンが、マキロイの出場で大盛り上がり。「そうした経験をして、日本オープンへの思いが強くなって戻ってきた」と明かした。

 予選ラウンドは松山英樹(24)アダム・スコット(36=オーストラリア)と同組で回る。09年最終日は“石川効果”で観衆1万7680人を集めた。「明日の組の中の1人でも優勝争いをすれば、それを超えられると思う。それが自分だったらいいなと」と意気込みを見せた。【岡田美奈】