ゴルフの日本女子オープンで国内メジャー初のアマチュア優勝を飾り、10日に日本女子ツアー史上最年少でプロ転向した畑岡奈紗(17=茨城・ルネサンス高3年)が12日、米ツアー2次予選会(20~23日、米フロリダ州)に向かうため成田空港から出国した。

 前週はアマチュア最終戦となったスタンレー・レディースで4位。この日は直前まで出場した大会関係者などへのお礼状を書き、慌ただしかったが「気持ちはしっかり切り替えられています。上位で通過できるように頑張りたいです」と表情を引き締めた。

 現地では、まずフロリダ州オーランドに住む日本人の家にホームステイ。松山英樹(24=LEXUS)や石川遼(25=CASIO)、宮里美香(27=NTTぷらら)らの拠点が30分圏内ということもあり「(将来的に)アメリカでできるようになったら、どこが拠点になるか分からないですけど、そこ(オーランド)になるかもしれない。想像はしやすいかもしれないです」と心待ちにしている。

 見送りに来た父仁一さん(51)が「やっぱり心配ですね」とソワソワする一方で、海外転戦経験も豊富な畑岡はリラックスムード。予選会のキャディーを務めるのが、ナショナルチームのガース・ジョーンズ・コーチということもあり「キャディーをしていただくのは初めてですが、安心感はあります」。プロとして臨む初めての“試合”にも「アマチュアからプロに変わったというだけで、特に気持ちの面で変化はないですね」と落ち着いている。

 国内の試合出場時と同様にマイ枕を持参し、準備は万端。報道陣から出発ゲート前で手を振る“お約束”をリクエストされると「恥ずかしいですね」と笑いながら応じ、機上の人となった。

 210人が出場予定の2次予選会で80位以内に入れば、最終予選会(11月30日~12月4日、米フロリダ州)に進出。最終予選会で20位以内なら、来季米ツアーにフル参戦できる。