男子ゴルフの日本オープンは明日13日、埼玉・狭山GCで開幕、松山英樹(24=LEXUS)が子供たちに夢を与えるプレーで日本ゴルフ界を盛り上げる。米ツアーを主戦場とする松山は今季初の日本ツアー出場で、アマ時代の12年以来5度目の出場。予選ラウンドは石川遼(25=CASIO)、元世界ランク1位アダム・スコット(36=オーストラリア)と同組で回る。

 11日には会見で「日本ツアーに出て印象深いプレーをして、ジュニア選手たちが『プロになりたい』『世界を目指す』と思ってくれれば」と抱負を語った。前日10日にプロ転向した女子の17歳の畑岡奈紗の活躍についても「日本女子オープンという大きな試合で勝ったのは力を持っている証拠。日本だけでなく世界を目指す子が増えてきたのは楽しみ」と喜んでいる。

 ゴルフ人口の減少が嘆かれる中、子供やジュニアの育成に力を注ぐ。この日はスコットによるジュニアを対象とした講演に飛び入り参加。世界で通用する選手になるために、まず「英語はしっかり勉強した方がいい」と助言。海外はさまざまな芝質があるため「いろんな芝で練習すること」を加え、時差ぼけ対策として「どこでも寝られる習慣」も勧めた。ジュニアからトレーニングについて質問を受けて「走ること」。本格的なことは大学生やプロになってからでも遅くない。「走るのが一番しんどい。それができれば他のトレーニングはできる」と金言を授けていた。【岡田美奈】