SWM シルバーベース440

掲載日:2016年10月11日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山研二

SWM シルバーベース440の画像
SILVER VASE 440

クラシカルな車体に445.3ccの単気筒を搭載
フラットダートも楽しめるスクランブラー

シルバーベース440は、イタリアのSWMモーターサイクルスがリリースするネオクラシックスタイルのスポーツバイクです。ベーシックな構成の車体に、排気量445.3ccの単気筒エンジン、そしてクラシカルなデザインの外装パーツを採用。右側2本出しのアップマフラー、パイプハンドル、ブロックパターンのタイヤなどを採用し、ストリートからフラットダートまで、さまざまなシュチュエーションを楽しめるスクランブラーとなっています。

エンジンはボア90mm、ストローク70mmの空冷4ストローク単気筒です。吸排気弁にはシングルオーバーヘッドカムシャフトで駆動する4バルブを採用。単気筒ですがシリンダーヘッドには2本のエキゾーストマニホールドが装着され、右側2本出しのサイレンサーへと接続されています。燃料供給システムはインジェクション、燃料タンク容量は22.5L、トランスミッションは5段変速。またエンジンの前側にはオイルクーラーも装備しています。

フレームはシングルビーム・ダブルクレードルタイプです。フロントフォークは43mmのテレスコピックタイプで、インナーチューブにはラバーブーツが被されています。また、リアサスはプリロードアジャスター付きのツインショックを装備。ホイール径はスクランブラーらしくフロントに19インチを採用、ホイールベースは1,444mm、シートハイトは822mm、車重は乾燥重量で148kgとなっています。

ちなみにSWMというのは1971年創業のモーターサイクルブランドです。スピーディ・ワーキング・モータースの頭文字から付けられたその名称が示す通り、エンデューロやモトクロス、トライアルなどのレースシーンで活躍しました。その技術や情熱を受け継ぐ会社として、新しく生まれたのが現在のSWMモーターサイクルスです。2015年には125ccから650ccまでのオフロードラインナップを披露、世界中から注目されました。

シルバーベースの車体カラーは、SWMの過去のモデルから着想を得ているとのことですが、それも歴史あるブランドならではかもしれません。車両の希望小売価格は税8%込みで66万9,600円。なお、日本向けには400cc版の発売も予定されているとのことです。

SWM シルバーベース440のここがポイント!
  • ● クラシックルックの車体デザイン
  • ● OHC4バルブの古典的な単気筒エンジン
  • ● 右側2本出しのアップマフラー

SWM シルバーベース440のライバルはこれだ!

  • モトグッツィ
    V7 Ⅱ ストルネッロ

    右サイドの2in1アップマフラーやゼッケンプレート、オフロードステップなどを採用したスクランブラースタイルのスポーツバイク。エンジンは744ccの縦置きVツインを搭載。

  • ドゥカティ
    スクランブラークラシック

    空冷803ccのLツインを搭載。スポークホイールやヴィンテージシート、アルミの前後フェンダーなどを採用したスクランブラークラシックは、70年代のスタイルも意識したモデル。

  • ヤマハ
    SR400

    シンプルな構成の車体に399ccの空冷SOHC2バルブ単気筒を搭載する超ロングセラーモデル。2010年モデルからインジェクションとなったが、伝統のスタイルは変わらず保たれている。

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