セールスフォース・ドットコムは2016年9月30日、次世代型ウェルスマネジメント製品「Salesforce Financial Services Cloud」日本語版を、10月から提供開始すると発表した。モバイルやタブレットに対応し、場所やデバイスを問わず顧客とリアルタイムでコラボレーションできるという。

 フィナンシャルアドバイザーと顧客との1対1の関係構築を支援し、顧客管理を自動化するクラウドサービス。顧客の家族やビジネスにおける人間関係など、あらゆる情報を包括的に把握することが可能で、顧客とその家族のライフプラン設計について相談しながら、一人ひとりのプロフィールを管理し、最適なファイナンシャルプランを作成できる。

 あらゆるデバイスであらゆる場所からFinancial Services Cloudにアクセスできるとする。また、ソーシャル機能により、社内のほか顧客を担当する弁護士や公認会計士などの外部の関係者も含めて、チーム全員でコラボレーションし、顧客に対して総合的なアドバイスを提供できる。

 同社の最新CRM「Salesforce Lightning」をベースとすることで、直感的な操作性で業務の効率性を高めた。利用料金は、1ユーザー当たり月額1万8000円から。

 また、セキュリティソリューション「Salesforce Shield for Financial Services Cloud」も同時期から提供開始する。誰がどこからどのデータにアクセスしているのかといった閲覧状況の特定、システムへの入力項目や添付するファイルなどの機密データの暗号化、最長10年間の項目変更の追跡管理を行うことが可能。最新のFISC安全対策基準など金融業界固有の法規制やコンプライアンスへの対応を支援する。

「Salesforce Financial Services Cloud」サービス紹介ページ
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