プレイレポート
[TGS 2016]打ち上げ&空中コンボで連撃を叩き込め! ゾンビとのハイスピードバトルがアツイ「末日之子」プレイレポート
「末日之子」というタイトルからは,“世界の終焉”的なイメージが何となく読み取れるかもしれないが,“ゾンビ”を連想する人はあまりいないだろう。そう,本作は,人類のほとんどがゾンビ化してしまった世界を舞台に、ゾンビVS.人間の生き残りを賭けた戦いが描かれているのだ。
ゲームの基本サイクルは,複数のユニットでパーティを組んでステージをクリアし,探索できるマップを開拓していくという,スマホ向けRPGではオーソドックスな形になっているのだが,バトルシステムにおいては,センスが光る独自のシステムが採用されている。バトルでは,前衛6人/後衛3人の最大9人でパーティを組み,WAVEごとに迫り来る敵を倒していく。バトルに参戦するのは前衛6人で,後衛3人はいわゆるストック要員だ。
ユニットは攻撃を繰り出すことで,パーティ全体のBP(攻撃できる上限回数を示す数値)を消費し,数値がゼロになるか,制限時間切れになるとゾンビチームの攻撃ターンに切り替わる。1ユニットにつき3パターンの攻撃が用意されており,画面をタップするごとに繰り出す攻撃が変わっていく。加えて,パターンごとに地上/打ち上げ/対空といった攻撃属性が設定されており,これを利用することで,上空に打ち上げた敵に対空攻撃をヒットさせ,地上攻撃で追い打ちをかけるといったコンボを組み立てられるのだ。これらを活用し,限られたBP/時間の中で,いかにヒット数を稼ぐかが攻略のカギとなる。
ちなみに,バトルはワンタッチでオートバトルへ切り替えられるので,ながらプレイをするときはオートで,連撃を叩き込む爽快バトルを楽しみたいときは手動で操作をするといった,プレイスタイルに合わせた楽しみ方も可能だ。バトル中の演出がとにかくにぎやかなため,オートバトルの様子を眺めているだけでもけっこう楽しげ。
画面下のキャラクターアイコンをタップすると,対応するユニットが攻撃を繰り出す。アイコンが光ったら,画面上に向かってスワイプすることで必殺技を放てる | |
連続ヒット数が増えていくとフィーバー状態に突入し,敵に与えるダメージがアップする |
キャラクター達とのスキンシップを楽しむモードも搭載されており,とにかくヌルヌル動くアニメーションで知られるLive2Dの技術が活かされている。画面に表示されているお姉さんキャラがアニメのように動きまくり,呼吸に合わせて揺れる。生き物のようにとにかく揺れる。何がって? それは試遊をして確かめてほしい。
ブーススタッフに,ヌルヌル動くアニメーションについていろいろ聞いてみると,「特定のキャラクターは画面をスワイプすることでスカートがめくれます」と丁寧に説明してくれた。「えっ,すごいじゃんなにその技術」と,興味本位でスワイプしてみると,違和感なくスカートがめくれて思わず感心してしまった。スカートをめくるという要素を実装しようとした,開発スタッフのお茶目な熱意がスゴイ(iOSでリリースできるのかしら……)。
交流モードでは,キャラクターの喜ぶ部位をタップすると好感度メーターが上昇していく。嫌がる部位(胸や足など)もあるようだ | |
アイテムを取得できる探索モードも。資源を消費しながらマスを進み,止まったマスごとにイベントが発生する |
短い試遊時間ではあったが,本作のゲーム性やシステムの完成度はかなり高く,日本での配信が個人的に待ち遠しい。ふらっと立ち寄ったブースでこういったタイトルに出会えると,宝物を見つけたかのようなうれしさがこみ上げてくるものだ。
海外メーカーの出展作品を何となく避けてしまいがちな人もいるだろうが,本作のように実は仕上がりの良いタイトルも,近年では増加傾向にある。もしスマートフォンゲームコーナーに寄ることがあるなら,今後ヒットしそうな掘り出しものを探してみるのも面白いかもしれない。
「末日之子」公式サイト
4Gamerの東京ゲームショウ2016特設サイト
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