ソニーが開発した、表示デバイスに電子ペーパーを採用した腕時計の第2弾「FES Watch U」
ソニーが開発した、表示デバイスに電子ペーパーを採用した腕時計の第2弾「FES Watch U」
(画像提供:ソニー)
[画像のクリックで拡大表示]
FES Watch Uのクラウドファンディング発表会で試作品を披露する、ソニー 新規事業創出部 FE事業室の杉上雄紀室長
FES Watch Uのクラウドファンディング発表会で試作品を披露する、ソニー 新規事業創出部 FE事業室の杉上雄紀室長
(画像提供:ソニー)
[画像のクリックで拡大表示]

 ソニーは2016年8月29日、表示デバイスに電子ペーパーを採用した腕時計の第2弾「FES Watch U」を開発したと発表した。価格は税込み4万9680円から。クラウドファンディング方式で販売され、同日から10月7日まで支援(購入予約)を受け付ける。出荷は2017年4月以降。

 現行製品「FES Watch」との最大の違いは、電子ペーパーの表示方式をセグメント方式からアクティブマトリックス方式に変更したこと。現行製品では「あらかじめ埋め込まれた24パターンの絵柄しか表示できなかった」(ソニー 新規事業創出部 FE事業室の杉上雄紀室長)。FES Watch Uは一般的なディスプレイと同様に、電子ペーパーの表示領域を微細な四角形のドットに分ける方式とした。現行製品と同様、文字盤の部分だけでなくバンド部にも電子ペーパーを張り付けてある。

 併せて、スマートフォン(スマホ)との通信用としてBluetooth 4.1を搭載。FES Watch Uに表示させたい絵柄をインターネットからダウンロードし、最大24パターンをFES Watch Uに転送・保存できる。保存した絵柄は、手元の操作で切り替えて表示させることが可能だ。同社では、複数のクリエイターのデザインによる絵柄を順次配信する予定としている。

 内蔵電源は、現行製品のボタン型電池に代えて、FES Watch Uではリチウムイオン電池を採用。ボタンを押して時刻を表示させる動作モードで、時刻表示を1日25回、絵柄の変更・追加を1日に各1回行う場合、バッテリー駆動時間は約3週間。

 ソニーのクラウドファンディングサイト「First Flight」で支援を兼ねた購入予約を受け付ける。支援総額が目標額の2000万円に達した場合に事業成立となり、未達の場合はキャンセルとなる。