米Pinterestは、オンライン記事を保存・共有できるサービス「Instapaper」を買収した。現地時間2016年8月23日に、Instapaperが発表した。買収額などの詳細については明らかにしていない。

 Instapaperは、ソーシャルニュースサイト「Digg」などを傘下に持つ米betaworksが3年前に開発者のMarco Arment氏から買い取り、運営していた。あとで読みたいオンラインコンテンツを保存し、読みやすいシンプルな画面で閲覧できる。オフラインからアクセスでき、ハイライトやコメント付記などの機能も備える。Web版のほか、iOSやAndroid向けアプリケーションも提供している。

 Instapaperはこれまで培った知識をPinterestの機能向上に役立てるほか、Instapaperのパーシング技術とPinterestの「Rich Pin(リッチピン)」を組み合わせた実験も行う。

 Instapaperチームは米ニューヨーク州ニューヨークシティのbetaworksから米カリフォルニア州サンフランシスコにあるPinterest本社に移るが、Instapaperサービスは継続する。

 ただし開発者向けツール「Instaparser」は段階的に閉鎖する。同日より、新規登録を中止し、既存ユーザーへの請求を停止する。11月1日にサービスを終了する。

[発表資料へ]