開幕当確ならず-。中日の開幕投手一斉テストが始まった。先陣を切った中田賢一投手(28)は課題を残した。29日の阪神との練習試合で、6回0/3で7安打4失点だった。

 1回、新井に先制の適時打を許した直後にブラゼル、金本に連続四球。7番林威助に右前適時打を浴びた。直球がすっぽ抜けて甘く入ったところを痛打された。2回以降は修正したが、不安定な立ち上がりを露呈した。

 「立ち上がりですね。入り方がうまくいかなかった。フォームのバランスがうまくいっていない。まっすぐも球がいっていない。変化球もまだまだですね」。

 キャンプ後の実戦6試合で防御率0・38と安定感を誇っていた。これで防御率も1・21に悪化。中6日のペースで登板すれば4月12日開幕日に合わせることも可能だったが、この日の投球では「保留」が精いっぱいだ。

 「あと2週間あるんでしっかりと修正したい。良いところもあったんで、もうちょっとまとめていきたい」。

 残された登板機会はあと1回。ネルソン、朝倉らライバルに差をつけるにはラスト登板で結果を残すしかない。プロ7年目で迎えたチャンスをものにする。【桝井聡】