写真1●Oracle Database Appliance X6-2Sの外観。X6-2Mの外観も同様
写真1●Oracle Database Appliance X6-2Sの外観。X6-2Mの外観も同様
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写真2●山本恭典 執行役員
写真2●山本恭典 執行役員
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写真3●杉原博茂 代表執行役社長 兼 CEO
写真3●杉原博茂 代表執行役社長 兼 CEO
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 日本オラクルは2016年7月21日、データベース(DB)専用機「Oracle Database Appliance(ODA)」シリーズの新モデル「X6-2S」と「X6-2M」の提供開始を発表した(写真1)。ハードウエアのみの定価(税別)は初年度保守料金込みでCPUが10コアのX6-2Sが242万7802円、20コアのX6-2Mが323万4202円だ。従来製品に比べてCPUコア数が少なく、価格を抑えた。新モデルはシリーズで初めて同社DBソフトの「Standard Edition 2(SE2)」をサポートする。

 新モデルは中小企業で使うシステムや、部門専用システムのDBといった利用を想定している。山本恭典 執行役員(写真2)は「従来のODAは比較的大規模なシステム用で、用途によっては高価だった」と話す。例えば従来製品の「X5-2」はハードウエアのみの定価が約800万円だ。

 DBソフトは新モデルからSE2をサポートし、「Enterprise Edition(EE)」に比べて「安価に導入でき、スモールスタートしやすくなった」(山本執行役員)。例えばテスト開発や試験導入ではSE2を使い、本番導入する時にEEへアップグレードするといった使い方ができる。

 杉原博茂 代表執行役社長 兼 CEO(写真3)は「ミッションクリティカルなデータを扱うことが少なくないDBは、利用規模によらずオンプレミス環境で使いたいという需要が高い」と話した。IDCジャパンによると、日本オラクルのデータベースのシェアは中規模企業で41.8%、小規模企業で41.4%だ。杉原社長 兼 CEOはこのシェアを、「50%以上に伸ばせるとみている」という。