米投資情報誌「Barron’s」をはじめとする複数の米メディア(MashableCNETなど)は現地時間2016年7月20日、任天堂の人気ゲームアプリケーション「Pokemon Go(ポケモンGO)」によって米Appleが今後1~2年で30億ドルの収入を得るだろうとするアナリストの見解を紹介した。

 米投資会社NeedhamのアナリストであるLaura Martin氏によると、現在35カ国で提供されているポケモンGOは、米国ではリリースから10日で総人口の約6%にあたる2100万人に広がっている。ポケモンGO以前に大流行したゲームアプリケーション「Candy Crush」は、2013年と2014年に100億ドル以上を売り上げたが、ポケモンGOはCandy Crushの約10倍のユーザーを抱えている。

 また、Candy Crushの全ユーザーのうち課金ユーザーの割合は2%だったが、米国でのポケモンGOの課金ユーザー比率は20%という。

 Appleは「App Store」で配信されるiOS向けアプリケーションの売り上げの30%を徴収しており、ポケモンGOの全ダウンロードの3分の2をiOSプラットフォームが占めている。ポケモンGOの普及ペースにもよるが、AppleがポケモンGOから獲得する手数料は1~2年のうちに30億ドルにのぼると、Martin氏は推計している。