介護ロボット市場は前年度比5倍超-矢野経済研究所

2016年6月30日 17:44

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 矢野経済研究所の調べによると、2015年度の国内介護ロボット市場は10億7,600万円で、前年度比549.0%と大きく伸びたことがわかった。国の開発事業による新製品の投入と、さまざまな企業の新規参入が要因。

 市場をけん引したのは装着型移乗介助、屋外型移動支援、介護施設型見守り支援ロボット。排泄支援ロボットも普及しつつあり、メーカーの新製品投入が加わることで更なる拡大が見込まれる。

 同研究所では、16年度以降も市場は安定成長し、20年度の国内の介護ロボット市場規模(メーカー出荷金額ベース)は149億5,000万円に達すると予測する。そのころまでに市場が構築されることが見込まれる装着型・非装着型移乗介助ロボット、排泄支援ロボットなどが伸びを牽引するとみている。

 同研究所では「介護ロボットは介護現場での負担軽減や効率化に効果を出す実用品として普及が図られ、メーカーとユーザーが協力して効果が出る使い方を作り出し、定着させていけるかがポイント」とコメントしている。

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