米アマゾン ウェブ サービス(AWS)は2016年6月28日(米国時間)、UNIX系の分散ファイルシステムNFS(Network File System)v4に対応した共有ファイルストレージサービス「Amazon Elastic File System(EFS)」の一般提供を同日に始めた、と発表した。利用可能なリージョンは、米東部(バージニア州北部)、米西部(オレゴン州)、欧州(アイルランド)の三つ。東京リージョンを含む他のリージョンでの開始時期は未定だ。

 特徴の一つは、利用状況に合わせてストレージ容量が自動的に拡張・縮減されること。ユーザーにとって、ストレージ容量に関する運用管理が不要になる。

 料金は従量課金制で、実際に使用したストレージ領域に応じて決まる。バージニア州北部・オレゴン州リージョンは1カ月・1GB当たり0.3ドル、アイルランドリージョンでは同0.33ドルとなっている(どちらも2016年6月29日時点のオンライン購入価格)。

 アクセス管理では、ユーザーやグループごとに、ディレクトリーおよびファイル単位で読み取り・書き込み・実行を制御できる。バックアップについては、複数のデータセンターで構成するアベイラビリティーゾーン(AZ)を横断して、自動的にファイルシステムオブジェクト(ファイル、ディレクトリー、リンク)を複製するという。