ガンバレ、ニッポン!

 中日の新外国人ジョエル・グスマン外野手(26=オリオールズ2A)が27日、東日本大震災で大打撃を受けた日本の復興を願い、ヘアスタイルを「日の丸」にする考えを語った。トレードマークとなっている後頭部の髪形を、4月12日の開幕をメドに日の丸デザインに変更する。この日、ナゴヤドームでの練習に網をイメージした新ヘアで登場。真剣な表情で、次なるプランを明かした。

 「次は日本の国旗にするよ。被災した方々が頑張れるようにと、決めたんだ。開幕の4月12日までには何とかしたい」

 来日直後から圧倒的な飛距離に加え奇抜な髪形を売りにしてきた。そり上げた頭の後頭部だけ髪の毛を残し、ここを「専属美容師なんだ」と信頼を寄せる同僚ブランコにひし形、丸形、惑星柄?

 などにデザインして仕上げてもらっている。それぞれに意味があるが、今回は復興の願いを込めて、オーダーする。

 日の丸にメッセージを込める動きは、世界中に広がっている。競馬のドバイワールドCなどに出走した日本馬4頭の厩舎スタッフも、現地で日の丸の入ったポロシャツを着用。サッカー日本代表DF長友(インテルミラノ)も15日の欧州CLの試合後に、メッセージを記した日の丸を掲げた。震災後も帰国せず日本にとどまり調整を続けているG砲。心の底から被災地の現状を憂い復興を願う助っ人も、ヘアスタイルに思いを込める。【八反誠】