フィットネストラッカーは習慣的に運動をしている人に人気のあるウエアラブル機器だが、ここ最近はより高度なアクティビティデータを計測できる機器として、スマートウオッチの人気が高まっている。こうした米国人の利用実態調査結果を米NPD Groupが現地時間2016年6月13日までにまとめた。

 それによると、フィットネストラッカーの利用者数は伸び続けており、その数はスマートウオッチ利用者の2倍以上に達している。また一部のエクササイズの分野ではスマートウオッチの人気に押されているものの、多くの消費者は日々の運動データを記録・管理する機器としてフィットネストラッカーを購入したいと考えている。同社が5400人の米国人を対象にアンケート調査を行ったところ、1週間に数回運動をする人の47%が、近々フィットネストラッカーを購入する計画を立てているという。

 その一方で、スマートウオッチがアーリーアダプター(新しい製品をいち早く導入する人)の段階から普及段階に入る中、その利用者の健康・運動に対する関心が高まっているという。スマートウオッチの利用者に健康・運動について尋ねたところ、17%が「熱中している」と答え、フィットネストラッカー利用者の同様の回答(13%)を上回った。

 フィットネストラッカーは依然大多数を占めているが、そのスマートウオッチとの差は縮まりつつあるとNPD Groupは分析している。それが顕著に表れているのが習慣的にランニングをしている人。スマートウオッチの利用者数がフィットネストラッカーの利用者数を上回った最初のグループは、このランニングのグループだと同社は報告している。
 
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