2011年3月23日21時17分
セ・リーグの29日公式戦開幕や東日本でのナイター開催について、政府から見直しを迫られたプロ野球は23日、各球団などが対応に追われた。シーズンのスタートがなかなか決まらない中、グラウンドでは選手たちが練習試合で汗を流し、来るべき開幕に向けて調整した。
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セの新(あたらし)純生(ヤクルト常務)、パの井上智治(楽天オーナー代行)の両理事長は23日、東京都内で今後の対応について話し合い、24日にセ、パがそれぞれ開く緊急理事会を経て、26日の12球団オーナー会議で事態の収拾をはかる方針を確認した。
焦点は29日開幕としているセが方針を見直すかどうか。日本プロ野球選手会などがパの4月12日と同時開幕を求めている。19日のセ理事会でもヤクルトを代表し、4月12日開幕を主張したという新理事長は「うちの姿勢は変わらない。理事長としても、それでまとまってくれればと思っている」と話した。
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午後1時から神宮球場であったヤクルト―横浜の練習試合は、曇り空でも節電の影響が見られた。試合終盤に照明がついてもおかしくない状態になったが、薄暗い中で9回を戦った。ヤクルトの小川監督は「デーゲームでもこういうこともあり得る。見づらくてもやっている側から(点灯を)言いづらい。間違いなく(プレーにも)影響が出る」と困惑気味に話した。