現在休業中のタレントのベッキー(32)さん。休業のキッカケとなった不倫報道を行った週刊文春に対し、直筆の手紙をしたためたことが4月27日わかりました。
その内容は取材を受けられないことについての謝罪にはじまり、川谷氏の奥様への謝罪、川谷氏との現在の関係が便せん5枚にわたり綴られています。
全文が掲載されたとあって、やはりいつも通りネットで大炎上しているこのニュース。「わざわざ手紙というツールを使ってアピールする点に、あざとさを感じる」「手紙で書く事によって、謝罪内容が公になることを予測していると思う」など、またしてもベッキーさんの行動は完全に裏目に出てしまっているようです。
これを見ていると、優等生キャラだからこそ陥るジレンマだなと感じるのですが、一体彼女はどうしたらよかったのでしょうか。
■「誠実に全てに対応する」という罠
彼女の一連の対応が裏目に出てしまう原因。それはすべて「コトが起きたらそのつど誠実に対応する」の繰り返しだったからではないでしょうか。
不倫報道が出たら、誠実にまずスポンサー各社に謝罪する。奥様の話が出たら奥様に謝罪する。そして今回、文春からの取材申し込みが来たから対応する。
1つ1つはきちんと対応しているようにみえて、実は表立った行動は全て、ベッキーさん自身の発信ではないように見えるのです。
だから謝っても謝っても「あざとい」と受け取られてしまうのではないでしょうか。もちろん事務所の方針との兼ね合いもあるとは思いますが、何を認めて誰に対して謝るのかが、実はブレています。
今まで優等生として事務所やスポンサー、世間の意向をくんで「目の前の課題に全力投球」のスタイルで成功を収めてきた彼女。しかしそのタレントスタイルはもはや限界というわけです。
■いい子にとらわれてはいけない
筆者が今回の手紙を読んで感じたこと、それは「どうしてこんなにいい子でいるの?」という点です。
もちろん原因を作ったのはベッキーさん自身ですが、彼女は川谷氏のウソの被害者でもあり、世間からのバッシングの被害者でもあります。
そこを開き直れとはいいませんが、その点を一切加味せず、「私が悪かったです」の姿勢を取り続けるのは、読む側としてはかなり違和感。もっというと、当初の決まり文句ばかりの謝罪会見と、やっている事がまるで同じではないでしょうか。
ちなみに便せんに書かれた文字は、綺麗すぎるプロの文字。そういった点からも、彼女の心や血の通った言葉が感じとれず、ますます反感を買ってしまう原因かもしれません。
人から嫌われないように明るく元気に振る舞い、成長してきたベッキーさん。だからこそ、「トラブルの原因が自分にあり、それをカバーして進む」という今の状況は、これまでとは違う対応を求められ、苦戦しているようにみえます。
全方位に誠実に対応するという、今までの成功パターンを手放し、自分の心の内を語る。その勇気を持つことが、本当に納得感のある対応として、世間やファンにも、受け止められるのではないでしょうか。