斬新デザイン&静音化! ダイソンの“羽のない”ドライヤー | RBB TODAY
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斬新デザイン&静音化! ダイソンの“羽のない”ドライヤー

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あのダイソンが、今度は羽のないドライヤー「Dyson Supersonicヘアードライヤー」を発売する
  • あのダイソンが、今度は羽のないドライヤー「Dyson Supersonicヘアードライヤー」を発売する
  • 製品のイメージ画像
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  • 高速かつ狙いを定めやすい風、過度の熱ダメージから髪を守るインテリジェント・ヒートコントロール、そして手に持ったときのバランスを考慮して設計されたデザインが特長
 「羽のない扇風機」を世に出して世界を驚かせたダイソンが、他の家電製品のデザインも刷新しようとしている。

 同社が27日、世界に先駆けて日本で発表したのは美容家電「Dyson Supersonic(ダイソン スーパーソニック) ヘアードライヤー」。”あのデザイン”とテクノロジーを継承したヘアードライヤーだ。28日よりダイソンの旗艦店「Dyson 表参道」にて発売を開始し、5月11日より順次、全国の量販店など200店舗でも展開していくとしている。

■一般的なドライヤーとどこが違う?

 従来のヘアードライヤーには、以下のような問題点があった。まずヘッド部分が大きいため操作性が悪かった。また強い熱風は、髪に過度の熱ダメージを与えがちだった。製品によっては、髪がフィルターに吸い込まれて絡まる危険性も存在。音が大きい、というのも悩みどころだった。心当たりがある、という人も多いことだろう。ダイソンのエンジニアは、これらの課題を克服すべく開発に挑んだという。ではダイソンがヘアドライヤーをつくると、果たしてどんな製品になるのだろうか?

 Dyson Supersonicヘアードライヤーは、高速かつ狙いを定めやすい風、過度の熱ダメージから髪を守るインテリジェント・ヒートコントロール、そして手に持ったときのバランスを考慮して設計されたデザインが特長となっている。これらを実現したのは、最新、最小、最軽量をうたうダイソン デジタルモーターV9。従来のヘアードライヤー用モーターより最大で8倍速く回転し、重量は最大で半分にまで軽量化された。また小型のためハンドル部分に設置可能で、重心のとれたバランスの良い設計になっている。

 同製品に採用されたインテリジェント・ヒートコントロールは、髪を極端な熱にさらさないためのもの。ガラスビーズを用いたサーミスター(温度センサー)が毎秒20回温度を測定し、データをマイクロプロセッサーに送信、データを受けたマイクロプロセッサーが特許取得の2段積みヒーターをインテリジェントに制御するという。

 このほかモーター内部に軸流インペラーを搭載することで空気の流路を単純化し、乱気流・旋回流を抑えた。また、インペラーのブレード数を通常の11枚から13枚にすることで、モーター内で発生する音域を1トーン上げ、人の可聴域の上限を超える高周波に設定した。さらにコンパクトなモーターをハンドルに格納し、周囲に消音器を取り付けることでさらなる静音化に成功している。音がうるさいので夜中に髪を乾かすのを躊躇したことがある、という人なら試してみたくなることだろう。

 髪の健康を守り、音も静かに設計されているのは分かった。では実際、髪は乾きやすくなったのだろうか。ダイソンでは、羽根のない扇風機で特許を取得したAir Multiplier(エアマルチプライアー)テクノロジーをこの製品にも採用した。同テクノロジーにより、モーター部が取り込んだ空気を3倍に増幅し、高圧・高速気流を生み出すという。従来のヘアードライヤーには風量が少なく効率が悪い、あるいは風量が多くてコントロールできない、といった問題点があった。Dyson Supersonicヘアードライヤーでは、狙った場所に風を送ることを目指した。正確で思い通りのヘアードライとスタイリングのために、吹き出される風に20度の傾斜をつけた。これにより、髪を乾かしながらスタイリングが同時にできるという。

 同社はDyson Supersonicヘアードライヤーの開発にあたり、毛髪の科学研究専用に最新鋭の実験施設を整備するなど、総額5,000万ポンド(約95億円)を投資。毛髪をさまざまな角度から研究し、ストレスへの反応や健康に保つ方法、スタイリングについての理解を進めたとしている。髪を乾かす方法は、国や地域、個人レベルにおいて多種多様。このため4年間に渡り様々なタイプの毛髪を用いた製品テストを実施し、毛髪の乾燥を機械的にシミュレーションする試験装置を開発。実験ではこれまで、全長1,625kmを超える本物の人毛を使用したとのことだ。
《近藤謙太郎》
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