米Amazon.comは現地時間2016年1月28日、2015年第4四半期(2015年10~12月)の決算を発表した。売上高は357億4700万ドルで前年同期比22%増加。純利益が4億8200万ドル(1株当たり利益1.00ドル)で前年同期から125%急増した。営業利益は同88%増の11億800万ドルだった。

 米メディアの報道(New York Times)によると、アナリストらは売上高を359億3000万ドル、1株当たり利益を1.56ドルと予測していた。

 売上高構成比は、北米事業が60%、海外(日本、中国、英国、ドイツ、フランス、インド、メキシコ、ブラジルなど)事業が33%、クラウド事業のAmazon Web Services(AWS)が7%だった。

 このうち、北米事業の売上高は215億100万ドルで前年同期と比べ24%増加した。書籍や音楽/映像メディアなどを扱うメディア部門の収入が同11%増、家電・日用品部門の収入は同28%増だった。

 海外事業の売上高は118億4100万ドルで前年同期比12%増加。メディア部門の収入が同3%減少したが、家電・日用品部門が同19%増加した。

 AWSは売上高が前年同期比69%増の24億500万ドル、営業利益が同186%増の6億8700万ドルだった。

 2015年通年の業績は、売上高が前年比20%増の1070億600万ドル。純利益は5億9600万ドル(希薄化後1株当たり純利益は1.25ドル)、営業利益は22億3300万ドルだった。前年は純損失2億4100万ドル(希薄化後1株当たり純損失は0.52ドル)を計上し、営業利益は1億7800万ドルだった。

 併せて発表した2016年第1四半期(2016年1~3月)の業績見通しは、売上高が265億~290億ドルの範囲で、前年同期から17%~28%増加すると見ている。営業利益は1億~7億ドルの範囲と予想している。

 第4四半期は好調な業績だったにもかかわらず、市場予想に届かなかったことから、決算発表後、同社の株価は10%以上、下落した(米Forbesの報道)。

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