北海道は旭川で丹念に育てられた、なまらいい音のスピーカーだそうですよ。
フツーのスピーカーのハコには木やMDF、プラスチックが使われますが、臼井鋳鉄工業の「CASTRON MP-01」や「CASTRON Mk1 SE-B & Mk2 SE-B」はダクタイル鋳鉄製。そう、メタルなんです。
もともとは同社のジンギスカン鍋「蒼き狼」やすきやき鍋「醇 JUN」、しゃぶしゃぶ鍋「燗 RAN」で使われている素材だとか。金属のイメージから響きやすく付帯音がつきやすいのかナーと思ったら、意外にも内部損失が大きく共振を吸収しやすいのだとか。なのに固くて重いから、コンパクトでも鳴りっぷりが抜群にいいみたいですね。
そういえば高価なスピーカースタンドやオーディオラックでも鋳鉄が使われていましたっけ。なるほど。
受注生産なだけあって値段がお高い(一番安いMP-01でも15万円)のですが、日本ならではのこだわりの逸品として応援したいですね。CASTRON[有限会社クォンツ/臼井鋳鉄工業株式会社]
(武者良太)