オレもいるぞ!

 激しい外国人枠争いに「自称4割男」が殴り込みだ。中日フェリックス・カラスコ内野手(24=ドミニカ共和国リーグ)が22日、韓国ハンファとの練習試合(北谷)に3番一塁で先発出場し、3打数2安打2打点と猛アピール。実戦での打率が4割を超えた。

 初回無死一、二塁のチャンスで外角球をうまく左中間へ運んだ。適時二塁打で先制点をたたき出すと、3回にも右前適時打を放った。「しっかりと見て、打っただけ。今はボールがよく見えている」。これで実戦3試合で12打数5安打、打率4割1分7厘。アピール度はブランコ、グスマンをしのいでいる。

 入団当初、昨季ドミニカ共和国リーグでプレーしていたカラスコの公式成績が見つからず、自己申告した30試合で、打率4割、10本塁打、34打点と発表された。ここまでは「自称4割男」だったが、実戦に入り、自らのバットで本当の「4割男」であることを証明した。まだまだ先は長いが、ブランコ、グスマンに次ぐ「第3の外国人野手」と位置づけられていた助っ人が、ポジション争いをより激しいものにしている。【鈴木忠平】

 [2011年2月23日12時41分

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