46歳で146キロ出ちゃうかも!?

 中日山本昌投手(45)が29日、プロ28年目のキャンプを前に球速アップの手応えを口にした。名古屋市内で東海テレビのスポーツ情報番組「pluspo(プラスポ)」に生出演。昨季から取り組む投球フォーム改革で、直球の進化を実感した。

 「昨年大幅にフォームを変えて、人生最速のスピードが出た。ただ(完成度は)7割程度だった。ボクの中では今年はもっと良くなるはず」。

 決して速球派ではない。左腕から独特のフォーム。投球術で打ち取る技巧派の代表格だが、史上最年長完封も成し遂げた昨季はナゴヤドームで142キロが出たと胸を張った。

 過去に広島市民で143キロを計測したこともあるが、球速表示は球場によってばらつきがある。ずっと「正確に出る」と位置づける本拠地での数値を目安にし、45歳での142キロが「人生最速」との認識だ。

 番組内では09年と10年の投球フォームを並べて変化もチェック。リリース時の肘の位置が高くなるなど、違いは一目瞭然だ。映像データを多用しない感覚派のベテランは、方向性の正しさを再確認した。

 「毎年、これが最後かと思って、キャンプをかみしめてやっているよ」。

 こう話すが、生命線である直球のスピードが年齢とともに“伸びる”予感。現役生活もまだまだ伸びそうだ。【八反誠】

 [2011年1月30日10時42分

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