中日荒木雅博内野手(33)がピロリ退治で「日本一ボディー」を手に入れた。27日、自主トレでナゴヤ球場を訪れた名手は、オフの一風変わった内臓トレ!?

 の成果を明かした。

 「(胃の)ピロリ菌を退治したんで、食欲が出て体重が増えた。人生で初めて80キロを超えたんです」。

 今オフは増量に成功。現在は79キロ。昨年の同時期と比べ4キロ増だ。スマートな体で軽やかな身のこなしとスピードが代名詞のアスリートは、ずっとシーズン中の体重減が悩みの種だった。「毎年終盤には70キロを切るくらいまで減る」。分かってはいたが胃痛や膨満感などで食が進まず、改善できていなかった。

 オフにたまたま受けた人間ドックで慢性胃炎などにつながる「ピロリ菌」が検出された。健康な日本人男性でも約半数程度が保菌者だとされるが、医師の薦めもあり薬の服用による除去に踏み切り成功。さっそく食欲増進=体重増と大きな効果が出ている。

 これなら例年と同じペースで体重が減っても、勝負どころで「ベスト」という74キロを維持できるともくろむ。まさに「日本一ボディー」だ。増量で自慢の機動力が心配されるが「短距離は逆にパワーが出た感じがする。今一番したいことは、盗塁!」と歯切れも良い。この日はノックを約100球受けた。キャンプ地沖縄には29日に入る予定だ。

 チームの要として目標はリーグ連覇~日本一であり「個人的に一番ほしい賞はベストナイン」。昨季の遊撃本格転向で、巨人坂本、阪神鳥谷らライバルは多い。だが、こちらも、ピロリ菌同様に蹴散らしてみせる。【八反誠】

 [2011年1月28日10時28分

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