イタリアの銀行システムは強固―レンツィ首相=現地紙

[ミラノ 21日 ロイター] - イタリアのレンツィ首相は、同国の銀行株下落を注視しているとしつつ、銀行システムは強固であるとの見方を示した。経済紙イル・ソーレ・24オレが報じた。
記事によると、レンツィ首相は「われわれは銀行セクターを油断なく注視しているが、この混乱が好機になる可能性もある」と指摘。「銀行システムは、一部の投資家が懸念していた状態よりもはるかに強固だ。今起きていることにより、合併や提携、買収などが容易になるだろう」とした。
イタリアの銀行株は年初来で24%下落。世界経済の成長に対する懸念から、銀行の不良債権に投資家の注目が集まっている。
同国第3位の大手銀、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パスキ)が下げを主導しており、時価総額は昨年末以来59%減少した。同行は、一部顧客が預金の引き出しに走っていることを明らかにしている。

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