2011 年 1 月の履歴(もしくは日誌)


2011 年 1 月

1 月 10 日

自転車は歩道を走行するより車道を走行したほうが安全

今日も自転車仲間の集まりで話題になっていたけど,自転車にとって自動車との事故では車道走行よりも歩道走行のほうがより危険って話.

毎日新聞の記事で住信基礎研究所の古倉宗治研究理事の分析として次のように紹介.

交差点を曲がる車のドライバーにとって歩道を走る自転車はガードレールや電柱、街路樹などで死角に入ることが多く、脇道から出てくる車にとっても角の塀や建物で見えにくいため、事故に遭う確率が高いと分析。

ぼくの感覚としても自転車では車道を走行したほうが安全ってのは納得ですが,ちゃんとデータで歩道走行している自転車が交差点で自動車との事故に巻き込まれる確率が高いって示されているところが興味深いですな.

さらに毎日新聞の社説では自転車が歩道走行時に歩行者と事故になった場合のリスクについても書かれていました.実際満足な保険にも入れない現状では自転車で歩道走行ってリスク高すぎな気がしますね.

だからといって,自転車レーンを拡充すれば問題解決かっていうとそんな事はないと思う.自転車レーンについても行政にまかせていて,まともな自転車レーンができるとも思えず.ドイツで聞いた話でもオレゴンで聞いた話でも,自転車で走りやすい街って,やっぱり地元の自転車愛好家がかなり活動していて,その結果として走りやすくなっているのですな.そして自転車で走りやすい街って自転車レーンとかの道路整備が優れているっていう事よりも,自転車や自動車の運転の文化が違うんだよねぇ.でもそれもやっぱりもともと違うんぢゃなくて,時間をかけてそうなっていったのだとか.

ところで車道を自転車で走っていてぼくが気をつけているのは,信号待ちの時は自動車の後ろに並ぶことですね.横から前に出たりとか信号待ちしている自動車の横に並んだりしないで,後ろについてます.そんなところで変にあわててもしかたないしね.自動車の後ろに並ぶと,次に来た自動車は当然自転車の後ろに並びます.すると信号が変わって走り始めるときに左折車に巻き込まれる心配も無いし,無理な追い越しをされる事も少ない.けっこうスムースです.自動車の邪魔にならない事よりも自動車からはっきり見える事のほうが重要だと思う.

毎日新聞の記事の元ネタは住信基礎研究所の古倉氏の話なんだけど古倉氏は本も出しているようですね.

「成功する自転車まちづくり」の出版社のサイトに筆者からのメッセージってページがあって,それも読んでみると面白いと思います.

っていうか,過去に古倉氏のお話を直接聞ける自転車についての会合とかあったんだけど,出席しないで機会を無駄にしているのが今から思うともったいないなぁ.

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