Googleが開発したWebブラウザ「Google Chrome」の開発版(Devチャンネル)の最新バージョンが公開されました。脆弱性による脅威からユーザーを守るため、AdobeのFlash Playerをサンドボックスと呼ばれる保護領域内で動作させ、その外へ悪影響が及ぶのを防止する、セキュリティ措置を施しています

 セキュリティに関する記者説明会が今夏にも開かれたように、AdobeのFlashソフトウェアはその脆弱性を悪用されるなど、今までハッカーらの絶好の餌食になってきました。しかし、今回のアップグレードは、Chromeをより安全に利用するための大きな節目になるかもしれません。

悪質なプログラムがシステム上の重要な領域にアクセスできないように、他のファイルやプロセスから隔離し、サンドボックス内に囲って閉じ込めてしまうので、暴走や攻撃などによる影響を防いでくれるというわけです。

公式ブログ(英文)によると、ウイルスをはじめとした、有害なソフトウエア=「マルウェア」からユーザーを保護するための重要な第一歩、と位置付けています。現時点で対応しているのはWindows XP/Vista/7のみですが、 ゆくゆくは全プラットフォーム対応を目指しているそうです。

Webブラウザ上で不正なプログラムを実行されると、ユーザPCも個人情報の流出や破壊等といった、危険な状態にさらされる恐れがあります。安全性確保のために取り組んでもらえるのは、ありがたいことですね。

Rolling out a sandbox for Adobe Flash Player [Chromium Blog]

Adam Pash(原文/訳:kiki)