空港ビルが収益確保策 福島はネット通販、仙台は航空展示室
空港ターミナルビルの運営会社が相次いで収益確保策を打ち出す。福島空港ビル(福島県玉川村、社長・佐藤雄平知事)が地場産品のインターネット通販を始めるほか、仙台空港ビル(宮城県名取市、伊藤克彦社長)はビル内に航空関連の展示室を設ける。空港に親しみをもってもらい利用促進につなげる狙いだ。
福島空港ビルは12月中旬にもクレジットカード決済対応のウェブサイトを開設する。県内特区で生産するどぶろくやハチミツ、木工品など約70種類の商品を扱い、順次増やす。商品の包装には福島空港のラベルを付けて発送する計画で、空港の知名度向上を目指す。
福島空港は2009年の日本航空撤退で利用者が落ち込んでいる。ネット通販は11年3月期に1200万円程度の売り上げを目標にしており、新たな収入源に育てる。
仙台空港ビルは12月19日、ビル3階に展示室を設ける。ゲームセンターとして使っていた125平方メートルの部屋を3500万円かけて改装。実物の軽飛行機や訓練用のコックピットを展示する。入場は無料。搭乗客以外にも空港を訪れる機会をつくり、ビル内の土産店や飲食店の売り上げ増加につなげたい考えだ。